10月6日のMade by Google 2022イベントで、Googleが今年のフラッグシップ スマートフォン Pixel 7 Pro を正式に発表しました。
6.7インチの画面サイズや、背面を横断する「カメラバー」が目立つデザインは前モデルPixel 6 Proから引き継ぎつつ、Pixelの売りであるGoogleマジック的ソフトウェアを走らせる独自プロセッサは最新世代のTensor G2にアップグレード。前世代より60%速く、20%高速化しました。OSには最新OSのAndroid 13をいち早く採用します。
Googleの表現は「もっとも先進的なスマートフォン」。ディスプレイ内指紋センサに加えて、顔認証アンロックにも対応します。
Proだけの売りである望遠レンズも、先代Pixel 6 Proの光学4倍・超解像ズーム最大20倍から、光学5倍・超解像ズーム30倍へと強化しました。
Pixel 7 Proの主な仕様
6.7インチ1440 x 3120ピクセル LTPO OLEDディスプレイ(縦横比19.5:9、512ppi、リフレッシュレート10 - 120Hz、HDR対応、最大輝度1000ニト、ピーク輝度1500ニト、コントラスト比100万:1、「常に表示状態」対応)、ゴリラガラスVictusカバーガラス。
12GB LPDDR5 RAM、128GB UFS3.1ストレージ
Google Tensor G2 オクタコアプロセッサ、Titan M2セキュリティチップ
本体寸法162.9 x 76.6 x 8.9mm、重さ212g
ほかIP68防水防塵、5000mAhバッテリー、nano SIM / eSIM、USB-C端子、Qiワイヤレス充電、ワイヤレス逆充電(バッテリーシェア)対応
基本仕様の多くはPixel 6 Proから引き継ぎ。ディスプレイの最大輝度は6 Proより25%高くなりました。
プロセッサはPixel 6世代から採用したGoogle独自プロセッサ Tensor の二代目モデル、Tensor G2を搭載します。
プレゼン中、GoogleとPixelシリーズがいかにAI機能を先導してきたかについては、「我々は3年前から衝突(交通事故)検出を搭載している」と、Appleを言外に牽制する発言も。
Pixel スマートフォンの強力な武器として知られるようになったレコーダーの自動文字起こしは、年内に話者の表示に対応予定(英語)。
「もっともセキュアでプライベートなスマートフォン」も売りのひとつ。5年のセキュリティアップデート保証と、Googleのサーバにも使われるセキュリティチップTitan M2の搭載、エンドツーエンドの暗号化や、デバイスから外にデータを出さないオンデバイス機械学習処理といったプライバシー・バイ・デザインな方針に加え、追加費用なしのVPNを提供します。
バッテリー駆動時間は、通常使用時の「24時間以上」はPixel 6 Proと変わらない一方、スーパーバッテリーセーバー有効時は6 Proの最大48時間から、7 Proでは最大72時間に大きく伸びています。
本体サイズもおおむね変わらないものの、約1mmほど微妙に縦が短く横幅が広がったために、Pixel 6 Proのケースは使えません。
背面カメラが光学5倍・超広角にオートフォーカス
カメラ部分の主な仕様は、
背面カメラ:
50MP メイン広角カメラF1.85、画素サイズ1.2μm、イメージセンササイズ1/1.31インチ、画角82度、光学手ブレ補正
48MP 望遠カメラ 光学5倍ズーム、F3.5、0.7μm、画角20度、光学手ブレ補正
12MP 超広角カメラ F2.2、1.25μm、画角125.8度
前面カメラ:
11MP 超広角カメラ F2.2、1.22μm、画角92.8度
前モデルPixel 6 Proからの進歩点としては、Proだけの望遠レンズが光学4倍ズームから5倍ズームになり、超解像ズームも最大30倍まで拡大できるようになりました。また背面の超広角カメラにもオートフォーカスが加わっています。
カメラとAIを使った新機能としては、視覚障害者の自撮りを声で助ける Guided Frameを搭載します。
Tensor G2の処理速度で、撮影から確認できるまで間があった暗所撮影モード NightSight は2倍速く、さらにブレに強くなりました。
Pixel 7 / Pro 限定の新機能として写真のボケ除去を搭載します。写真から人の顔のブレやボケを修復する機能は従来から提供していましたが、Pixel 7世代では複数フレーム・複数カメラ画像の合成や機械学習によるフィルタ処理等を組み合わせ、写真全体のボケを補正できるようになりました。
「ハードウェア・ソフトウェア・機械学習」で実現するズームは、超解像の手法やアルゴリズムから再設計。複数カメラを使ったブラケット撮影と機械学習スケーラー等を用いて、30倍までの超解像ズーム撮影ができるようになりました。
逆に近い方のマクロ撮影も新機能マイクロフォーカスに対応。3cmまでのマクロ撮影で、水滴や花粉といった微細な被写体にフォーカスしたマクロが撮影できるようになりました。
本体デザイン
アルミのフレームに前後ガラス、背面に大きなカメラバーの基本スタイルは先代を踏襲。
Pixelのアイコンとなったカメラバーは、Pixel 6 Proでは金属製の枠にガラスの長方形でしたが、Pixel 7 Proでは本体のフレームと一体化した金属製になり、カメラ穴をはっきり目立たせるようになりました。
本体カラーはオブシディアン(黒)、スノウ(白)、ヘイゼル(カメラバーがヘイゼル(茶系統)、背面が灰色)。
価格・発売日
国内価格は128GBモデル12万4300円、256GBモデル13万9700円。本日より予約受付を開始します。
Googleストアでは、Pixel 7 Pro購入で次回以降に使える3万5000円分のストアクレジットを付与する期間限定キャンペーンも実施しています。購入の期限は10月16日23時59分まで。
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Pixel WatchはWi-Fi版3万9800円、4G版4万7800円なので、クレジットだけでは変えませんが多少の差額で時計も手に入ります。
(更新中)