お客様の中にStarlinkのアンテナ工事をしてくださる方はいらっしゃいませんか?衛星インターネット常時接続への道はまだ続く(CloseBox)

テクノロジー Space
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

星空のディスタンス(550km)を経てインターネットを接続するSpaceX「Starlink」を仮設置してわかったのは、現状(南向きベランダにスチールラックを置いてその上に半固定)だと、常時接続にはならないということ。

SpaceXの衛星インターネット「Starlink」は悪条件下で繋がるか、試してみた結果(CloseBox)

最適解は屋根の上に設置することなのが確定したので、取り付け工事をしてくれるところを探し始めました。ただ、現状これがなかなか難しいのです。

BS / CSアンテナや地上波アンテナの取り付け工事を行っている業者を取りまとめたようなサービスに複数連絡してみたのですが、前回の記事のように、「Starlinkは取り扱っておりません」とのお断りの返事。

KDDIがSpaceXと提携し、認定Starlinkインテグレーターとして設置サービスを提供することが発表されましたが、これはあくまでも法人や自治体が対象。さらに、2022年内の提供開始を目指すというので、まだ先のことになります。

携帯基地局設置に関連するプロの方からは、テレビアンテナ工事よりも、アマチュア工事を専門にしている業者に問い合わせしてみてはという助言をもらいました。

たしかにテレビアンテナ業者の方は「インターネット」という言葉で拒否反応がある感じもしたのですが、アマチュア無線の工事だとアンテナタワー前提のところが多く、インターネット接続とはちょっと縁遠そうな感じがあるのと、業者の数も少ないので、ちょっと心配なところはあります。

でも、アンテナ設置、ネット接続もやっている普通の電気工事店なら相談に乗ってくれるかも……というアイデアが浮かびました。

検索で引っかかった近所の電気工事専門店に問い合わせたところ、「できるとは確答できないけど、まずはどういうものか教えてほしい」とポジティブな返事をもらえました。住所を告げると「ああ、あのラーメン屋さんの裏手ね」と話が通じるのもちょっとうれしかったり。

電話口で、Starlinkというサービスはまだ日本の一般家屋で工事をした例がほとんどないこと、そのためのマウントを取り寄せ中であることを告げたところ、「じゃあ一緒に考えましょう」と言ってくれました。大きな一歩前進です。ジャイアント・リープ・フォー・オール・マンカインドです。


マウントを使った取り付け方法が書かれたStarlinkのマニュアル(英語)を一部翻訳し、実際に同型(円形)のアンテナを屋根に設置している海外のYouTube動画といっしょに送りました。

あとは、Starlinkにオーダーしたマウント(2種類)の到着待ちです。マウントは、屋根に斜めに設置するVOLCANO MOUNT(9,758円)と、ポールの先に取り付けるPIPE ADAPTOR(10,358円)を購入。現在はまだ出荷準備中です。これで十分なのかどうなのか、うちの屋根に設置できるのかも含め、工事をしてくれる方に判断してもらおうと思います。

一方、テレビアンテナ工事業者が引き受けてくれたというツイートも見かけました。Starlinkユーザーが増え、関連記事も多くなってきたことで、情報が広がりつつあるのかもしれません。とてもよい傾向です。

そんなわけで、テストフライトを終えたUSS Enterprise NCC-1701の円盤部はひとまず我が家のドライドックに収納され、次の飛行を待っているところです。

▲アングルによってはほぼUSS Enterprise NCC-1701に見えるStarlink(円盤型)

Starlinkからマウントが届いたら、実際の工事を始められると思うので、そしたらまた経過を報告します。長寿と繁栄を🖖


続きはこちら。

衛星インターネット「Starlink」、都心で受付停止。そして見つけた幸せの青い空(CloseBox)

《松尾公也》
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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