Starlinkの衛星インターネット、日本全域で提供開始(沖縄・奄美除く)。「アンテナ工事やります」企業も現れた(CloseBox)

テクノロジー Space
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」の提供地域が大幅に広がりました。これまでは関東より東から北海道の南端まででしたが、沖縄・奄美を除く日本の大部分での提供が開始されているのを11月4日、確認しました。八丈島、隠岐島、対馬、壱岐、五島列島、屋久島といった島嶼部でも高速インターネット接続が可能になります。

一方で、東京の一部では定員に達しており、定員が拡大されるまで(2022年第4四半期を予定)は受付が制限されています。ただ、以前報告したときには定員制限のあった地域もサービス受付を復活しているところもあり、現時点では港区、品川区、中央区、大田区など都心部のみが順番待ちとなっています。

SpaceXのアンテナは天空の大部分が見える状態でないと常時接続ができない仕組みのため、円盤型のアンテナを屋根の上など高いところに設置する必要があり、そのためには工事ができる業者に依頼しなければなりません。この連載でもその業者探しで苦労している話を何度かレポートしてきましたが、ついにアンテナ工事を行うことをうたった企業が現れました。ネット上でも実際にアンテナ工事を行った業者による事例報告や、ユーザーによる工事レポートも上がっているので、参考になります。

Starlink対応をうたった最初の企業であるビジョンズが運営するみずほアンテナは、実は筆者が最初に連絡して断られたところでもあります。同社に詳細を聞いたところ、Starlink対応を10月28日に決断し、現時点ではまだ工事実績はないものの、問い合わせは数件あるそうです。工事に必要な部材や工事内容によるそうですが、費用は約5万円から。これから依頼する人は、状況にもよりますが、5万円から10万円を考えておいた方がいいと思います。

筆者のところには、屋根への設置に使うポールアダプターが届きました。いよいよ、これで我が家の工事もGOになります。

▲VOLCANOマウント(大)とポールアダプター(小)。ただし、雨漏りが怖いので、屋根に穴をあけるVOLCANOマウントは使わない方針

《松尾公也》
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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