マイクロソフト、月3ドルの格安 Xboxゲームパスを検討中?広告あり・新作の一部は時間差が条件

ゲーム Microsoft
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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ここ最近、Netflixなどの動画配信サービスで「CM入りと引き換えに低価格」プランが流行りつつあります。

マイクロソフトのゲーム定額サービスXbox Game Passにも、そうした広告入り廉価プランが導入されるかもしれません。

海外大手ゲームフォーラムResetEraのあるユーザーは「友人から送られてきた」と称して、「架空の」ゲーム定額サービスのプランについて訊くアンケート(スペイン語)を投稿しています。

月に3ユーロのプランと、22ユーロのプランを比べてどう思うかを問う内容ですが、後者の「友人や家族と一緒に」プランは、内容から明らかにマイクロソフトの「Xbox Game Pass Friends & Family」そのもの。

そのため、スレッドではXbox Game Passの廉価版プラン導入に向けた調査ではないかと話が盛り上がっています。

この廉価プランは1ヶ月あたり3ドル/ユーロしかからないものの、ゲームを起動する前に広告が表示されます。

また現行の Xboxゲームパスは、マイクロソフト傘下のファーストパーティタイトルならばフル価格の大作であっても発売当日から定額範囲内で遊べることが魅力ですが、こちらの廉価プランでは発売から6ヶ月後にプレイできることになっています。

ほかストリーミング(スマホやタブレット等でのクラウドゲーミング)は利用できず、通常のデジタル版と同様にローカルダウンロードのみ対応。

こうした安価さとひき換えの制約から、この仮定のプランは勝手に「Xbox Game Pass Lite」の仮称で呼ばれています。

一方、オンライン対戦のマッチング等は含むことから、現状のXbox Live Goldのほぼ上位互換であり、しかも安いという側面もあります。

MSがXbox Live Goldの廃止を検討しているとの噂は、数年前から流れていたこと。また最近、MSはゲーム内に広告を挿入する技術の特許も取得しています。

ここで思い出されるのが、弊誌テクノエッジがマイクロソフトの Xbox部門幹部サラ ボンド氏をインタビューした際のやり取りです。


世界30億人のゲーム人口にゲームを届けるためにどういったアプローチを採るか?Xbox Game Passの上位プランに代わる、もっと気軽に手を出せる仕組みは?といった質問に、ボンド氏は「具体的な計画についてはお話できません」「すべては「プレーヤーが中心」という統一されたビジョンを目指しています」と壮大な話に終始し、Xbox Game Passに新プランを追加する可能性などの深掘りを避けているような印象もありました。

サラ ボンド:具体的な計画についてはお話できませんが、われわれの究極の目標はプレーヤーをゲーム体験の中心にすることです。ゲームを楽しむ前にまず500ドルで専用の機器を買うことが必須、70ドルでゲームを買わないと遊べませんという状態が目標ではありません。

われわれのこれまでの取り組み、たとえばもっとも高性能なゲーム機と、もっとも購入しやすいゲーム機を両方とも用意すること、XboxゲームパスをPCゲーマーにも拡大したこと、ゲームパス加入者が同じゲームをスマートフォンでも遊べるようクラウドゲーミングの仕組みを作ったこと、すべては「プレーヤーが中心」という統一されたビジョンを目指しています。その目標のためには、これからも絶えず新たなイノベーション、新しい取り組みを続けてゆきます。

本当に社内で検討しているからこそ、具体的な話がしたくてもできなかったのでは?と妄想を逞しくしつつ、続報を待ちたいところです。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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