ラスベガスで開催中の見本市CES 2023で、レノボがThinkとMotorolaデュアルブランドのスマートフォン『ThinkPhone by Motorola』を発表しました。
ThinkPhoneはスマートフォン版のThinkPadとして、企業顧客に応える高い信頼性とセキュリティ仕様を備え、ThinkPadとの連携機能「Think 2 Think」に対応するハイエンドAndroid端末。
正面からは至って普通の6.6インチFHD+有機EL画面スマートフォンですが、背面は黒いアラミド繊維に斜めの ThinkPhone ロゴ、側面には赤ポッチならぬ赤いサイドキーなど、歴代ThinkPadを彷彿とさせるデザインです。
SoCには Qualcom Snapdragon 8+ Gen 1を採用。ひとつ上が発表されたため最新最強でこそないものの、各社のフラッグシップやゲーミング端末にも使われる最上位級プロセッサです。
そのほか主な仕様は、背面カメラが50MP広角+13MP超広角、ネットワークはSub-6GHz対応5G および Wi-Fi 6E。バッテリーは5000mAhの大容量を搭載し、平均的な利用で最長36時間の長時間駆動を誇ります。付属の68Wアダプタは ThinkPhone を超急速充電できるほか、ThinkPadとも共用可能。
ThinkPadゆずりの信頼性・耐久性としては、IP68防水防塵のほか、MIL-STD 810Hのいわゆる軍用規格に準拠。筐体はカバーガラスがコーニング ゴリラガラス Victus、側面フレームがエアクラフトグレードアルミ、背面がアラミド繊維で、1.25mからの落下に耐えるとされています。
側面の赤いキーはさすがにトラックポイントではなく、連携機能などをワンクリックで呼び出したり特定アプリの機能に割り振れるカスタマイズ可能キーです。
ThinkPad との連携は、同じWiFiに接続している場合は自動でお互いを見つけて接続するインスタントコネクト、テキストや画像を同期する統合クリップボード、PC作業中にスマホを確認する必要がない統合ノーティフィケーション、ファイル転送の File Drop、PC上でAndroidアプリを開ける App Streaming、ThinkPhoneのカメラをThinkPadのウェブカメラ化する Advanced Webcam、ThinkPadからワンクリックで ThinkPhoneにテザリングできる Instant Hotspot など。
エンタープライズ向けセキュリティ機能としては、ハードウェアセキュリティプロセッサの Moto KeySafe、IT部門が端末のセキュリティ設定をリモート一括設定する Moto Device Manager など。
発売時期は今後数か月内。ThinkPad好きのAndroidユーザーなら個人でも使いたくなりそうですが、原則的にはエンタープライズ向け製品として、価格帯も地域の担当者にご連絡くださいベースになっています。
¥4,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)