PlayStation 5専用VRヘッドセット『PlayStation VR2」の発売が2月22日に迫るなか、本体発売から1ヶ月以内に登場する対応/専用ゲームソフトの追加タイトルが発表されました。
今回の発表は、昨年末の『ファンタビジョン』など6本に続くかたちです。PS VR2に初代PS VRとの互換性がないことはソニー公式が明かしていますが、そのためかPS VRタイトルのリバイバルが少なからずの印象を受けます。
その中でも『Rez Infinite』といえば、PS VRのローンチにして看板タイトルにも位置づけられる存在でした。原点にさかのぼれば2001年にPS2およびドリームキャスト向けに発売されたシューティングゲーム『Rez』であり、20年以上にわたりハードウェアを乗り換えて進化を続けています。
新たなPS VR2版は敵の大群や変形する巨大ボスとの戦いが、視線トラッキングやコントローラーによるハプティックフィードバックによりさらに強化。敵を見るだけで追跡し照準を合わせられたりと、まるで視線ロックオンじみたことが出来るそうです。
本作はPS5で、通常のテレビモードでもプレイ可能。またPS4/PS VR版を持っている人は、1100円(税込)でアップグレードできるのもうれしいところです。
ほか『テトリス エフェクト・コネクテッド』や『Puzzling Places』も、PS VR時代から再び舞い戻ってきた作品です。前者はPS VR版からPS VR2版に無償アップグレードでき、後者はPS4/PS VR版からPS5/PS VR2版に1100円(税込)で乗り換えることが可能。ソフトウェアの互換性はなくなりましたが、先代VRプラットフォームの志は(金銭的ハードルの低さもあり)引き継がれた格好です。
かたやボクシングゲーム『Creed: Rise to Glory – Championship Edition』は、PS VRの『Creed:Rise to Glory』がパワーアップして戻ってきたもの。特にPS VR版からのアップグレードに言及はありませんが、クロスプラットフォーム対応もうたわれ、世界の俺より強いやつに会いに行けそうです。
ほかマルチプレイヤーVRシューター『Pavlov VR』やVRサバイバルアクション『Song in the Smoke: Rekindled』、リズムアクションの地獄ライド『Thumper』、バットガール(文字通り手がバット)のドタバタコメディ『What the Bat? 』。
それにプレイヤーが現実に瞬きすることでコントロールする『Before Your Eyes』や、正確にシミュレートされたVRカヤックを漕ぐ『Kayak VR: Mirage』。そして自分のクローンからシンクロした仕掛けを作る『The Last Clockwinder』も、生まれは他のプラットフォームながら、PS VR2独自の機能を活用した新体験を提供するようです。
たとえば『Before Your Eyes』はPS VR2の正面カメラを使用(PC版はWebカメラ)、『Song in the Smoke: Rekindled』はPS VR2独自のフリージャンプやクランバーモードも搭載したりと、VRならではの体感性やシンクロ感を増す方向に改良されています。
いずれも他機種版はほぼ1000円~3000円の価格帯ではありますが、VRヘッドセットは構造的に長時間プレイすると疲れやすいため、ボリューム感もちょうど良いのかもしれません。さらに言えば、元のSteam版などは日本語対応していない場合もあり、その点PS VR2であればローカライズに期待できそうです。