英国に拠点を置くNothingのCEO、Carl Pei氏が、米メディアInverseのインタビューの中で、Nothing Phone(2)を2023年後半に米国で発売すると明らかにしました。
日本でも2022年8月に発売されたNothing Phone(1)ですが、意外なことに米国では販売されていませんでした。今年1月に米国専用のベータメンバーシッププログラムを開始し、メンバー向けにNothing Phone(1)の販売を開始したばかりです。
Inverseによると、米国で販売しなかった理由は余力がなかったから。米国向けのスマートフォンを作るときは、通信事業者と協力して認証を取得し、その機能の一部をOSに適合させる必要があり、以前はそのリソースがなかったとしています。
Pei氏によると、2022年の収益は2021年の2400万ドルから、ほぼ10倍の2億ドル以上になったとのこと。会社の規模も2倍となり、従業員は2021年の200人から400人に増加。これにより、米国でのキャリア認証や品質保証、マーケティングなどにリソースを避けるようになったというわけです。
肝心のPhone(2)については、あまり多くを語ってはいませんが、「Phone(2)をフラッグシップと呼ぶのは、Phone(1)がフラッグシップでなかったことになるので避けたい」とのこと。ただし、Phone(2)はPhone(1)よりもプレミアムになるとしています。
iPhone ProやSamsung Galaxy Ultraなどと競合するスマートフォンになるのかという質問には、明言を避けていますが、「ソフトウェアに注力している」「AppleやSamsungがやらないニッチなことをする」とのことなので、直接競合するようなハイエンドモデルではなく、使い勝手や特徴的な機能を持つミドルクラスとなるのかもしれません。