127gの世界最小VRヘッドセット「Bigscreen Beyond」発表。3Dスキャンでフィット感をカスタマイズ

ガジェット XR / VR / AR
山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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VR関連開発企業の米Bigscreenが、重さわずか127gで幅143.1mm、奥行き52.4mmの世界最小をうたうVRヘッドセット「Bigscreen Beyond」を発表しました。

BigscreenはMeta QuestやVive、Steam VRなどで、友人と一緒に大画面で映画を見たり、ゲームをプレイしたりできるソーシャルVRサービス「Bigscreen」を展開する企業。Bigscreen Beyondが初のハードウェア製品となります。

Bigscreen Beyondは、片眼2560 x 2560ピクセル、両眼で5120 x 2560ピクセルのマイクロ有機ELディスプレイを搭載。PCに接続して利用するタイプで、プラットフォームとしてはSteam VRに対応する製品です。レンズはMeta Quest ProやPico 4と同じくパンケーキレンズを採用します。

特徴は最適なフィッティングのためカスタマイズ注文すること。注文後にスマートフォンを使って顔をスキャンして、顔の形や瞳孔間距離を測定します。

瞳孔間距離別に15種類ある中から最適なものが選ばれ、クッションもユーザーに合わせて製造されるとのことです。なお、顔スキャンにはTrueDepth センサーを使用するため、iPhone XR以降が必要となっています。

顔に合わせて製造されるカスタムフィットクションは追加注文でき、家族や友人との共有時には簡単に交換できると説明していますが、手元に届く製品自体では瞳孔間距離の調整はできません。このため、共有された側が快適に使えるかは疑問が残ります。

なお、オプションの処方レンズインサートを利用すれば、度付きレンズも利用可能。購入時にSPHやCYLなどの処方データを入力し、度が入った状態のレンズを購入できます。

トラッキングはSteam VRに対応。つまり、外部にベースステーションを設置するアウトサイドイン方式です。Bigscreen Beyond自身に専用のコントローラーは用意されておらず、Valve Index ControllerやHTC Vive Trackerが利用できます。

日本からも購入可能で、価格は16万4800円。米国では第3四半期に出荷、日本では2023年末に出荷予定となっています。


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《山本竜也》
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