今年秋のiPhone 15(仮)シリーズは全モデルでLightning端子ではなくUSB-Cポートを搭載するとの予想は、多くの情報源がほぼ確実視しています。
標準の iPhone 15 (仮)はLightningと同じUSB 2.0相当の速度に留まり、高速データ転送や充電はProモデルのみであろう、果てはアップルのMFi 認証有無で機能制限ありかも、との噂まで飛び出しているほど。
そんななか、「iPhone 15 Pro」のUSB-Cポートを接写したと称する画像や、本物のCADデータを基にしたという予想レンダリング画像が相次いで公開されています。
リーカーのUnknownz21氏は「実際のクローズアップ」というUSB-C端子まわりらしき画像をツイート。「想像力やレンダリングは必要ない」として、本物であることを強調しています。2月中旬現在、少なくとも観測範囲内では、実機の写真が流出した前例はなかったはず。
またUnnknownz21氏は先日も、iPhone 15 ProはWi-Fi 6E仕様との「アップルの内部文書」をリークしたことが注目を集めていました。
さて今回の画像では、左右のスピーカーホールとネジに挟まれたUSB-Cポートが確認できます。iPhone 14 Proの底面と同じレイアウトで、ただLightning端子をUSB-Cに置き換えただけ。USB-Cポートの内側には、アップル製品の特徴であるブラッシュ仕上げらしきものが覗いています。
また色合いから「iPhone 15 Proの筐体はチタン製」を裏付ける初の画像となるかもしれません。すでにApple Watch Ultraはチタニウムケースを採用していますが、この写真に近い色で光沢のないマットな仕上がりとなっています。現在のiPhone 14 Proの特徴である「光沢のあるステンレススチール製」とは明らかに違うもの。
もう1つのリーク画像は、米9to5Macが「信頼できるケースメーカー」方面から提供されたCADデータに基づく「独占レンダリング」として公開したものです。
「アップルがアジアの工場に提供した」データに由来し、新型iPhone発売前にケースを準備するために使われるもの、とのこと。要はサードパーティのアクセサリー企業が、iPhone 15 Proの正式発表前に非公認ケースを量産するため、サプライチェーン末端から寸法データを入手したと示唆しているようです。
この種のデータは、これまでも意外に実物と一致していた例がいくつもあります。非公認ケースメーカーとしてもコストをかけて自社製品を量産する以上、元のデータが不正確であれば莫大な損失が生じかねません。
そちらでも、新たなUSB-CポートがCGによりビジュアル化。
さらにガラスと金属フレーム部分ともに丸みを帯びてiPhone 5cのデザインに“回帰”していたり、側面のボタン類が物理的な駆動部分がないソリッドステート(感圧式)風になっていたりと、おおむね有力な噂と符合しています。
また正面から見た画像では、iPhone 14 Pro(左側)と画面サイズはほぼ同じながらも、本体サイズは少し小さくなっている模様です。つまりベゼルの狭額化がさらに進み、より全画面デザインに近づくようです。
もっとも、新型iPhoneの正式な量産が始まるのは、毎年7~8月のこと。さすがにUSB-C等の中核となる仕様はこのままと思われますが、細かなデザインは変更される可能性があるでしょう。