今年秋の「iPhone 15」(仮)のうち、Proモデルが感圧式のソリッドステートボタン、つまり物理的な駆動部分がないボタンを採用するとの見通しは、複数の情報源が伝えてきました。
それを裏付けるような「CADファイルを元にしたレンダリング画像」も公開されていたことがあります。
それに続き、ボリュームボタンが音量アップ/ダウンの2つから1つにまとめられ、サイレントスイッチが現在のスライド式から「押すタイプのボタン」に置き換えられるなどの噂が出てきました。
現行の iPhone 14 Pro では、画面側から見て左側面には3つの開口部があり、上から「着信 / サイレントスイッチ」、「音量上」「音量下」の機械式ボタンを配置しています。
先日の「iPhone 15 Pro」予想CG画像では、ボリュームボタン部分を収納する切り込みが1つになっていましたが、実際にボタンがどのような実装になるかは解釈の余地が残されていました。が、米9to5Macの「アップル製品の認証アクセサリー開発に詳しい」情報筋によると、押す場所によって音量が上下する新型シングルボタンが採用されるとのこと。
サイレントスイッチも静電容量式(感圧式)になり、押し込むとマナーモードになると示唆されています。さらに今回の情報源は、先日のレンダリング画像がアップルからの情報とも一致していると語っています。
ほか英テック系YouTuberのZONEofTECH(Daniel)氏も、iPhone 15 Proが音量ボタンを上下別にせず、1つにまとめることがほぼ100%確実だとツイート。
Daniel氏がCAD図面からコンセプト画像を作成しているとき、「長い音量ボタンに2つのピンしかない」と分かったとのこと。それに対して(物理ボタンが続投すると噂の)標準モデル「iPhone 15」のCADでは2つの個別ボタンスロットにそれぞれ2つ、合計4つのピンがあることから、Proモデルの音量ボタンは1つにまとめられていると結論づけています。
またサイレントスイッチについても、現在の上下スイッチから「押すボタン」に切り替わったことを確信していると、CAD図面を根拠として述べています。
これまでの噂を総合すると、iPhone 15 Proは長年のLightningポートをUSB-C端子に置き換え、筐体はステンレスから軽いチタン製となり、ガラスと金属フレーム部分も丸みを帯びて iPhone 5c風になるといったところです。
さらに搭載プロセッサ「A17 Bionic」は台湾TSMCの最先端技術「N3E」(3nmプロセスの強化版)で製造され、iPhone 14世代より性能が大幅強化されて乗り換えブームが起きるとの希望的観測もありました。
ボタン類がソリッドステート式になれば開口部分も減り、防水性能もさらに改善が期待できるかもしれません。iPhone 14シリーズの米国版が物理SIMを廃止してeSIM専用となったのも、外部端子をなくした「ポートレスiPhone」への布石という分析もありました。数年後のiPhoneは、少なくとも一部モデルはUSB-C端子も廃止し、充電もワイヤレスのMagSafeにした完全ポートレスとなるのかもしれません。