Googleは3月8日(現地時間)、これまでクラウドストレージサービスGoogle Oneの2TB以上のプラン向けに提供していたVPNサービス、VPN by Google Oneをすべてのプランで利用可能にすると発表しました。今後数週間をかけて展開される予定です。
VPN by Google Oneは、これまで月額1300円の2TB以上のプレミアムプランの特典として提供されていたサービス。ちなみにGoogle Oneに加入していなくてもPixel 7、Pixel 7 Proでは利用可能です。
VPNというと、接続元を偽装することで、日本からは利用できない海外サービスを使うためのものというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、VPN by Google Oneの目的は、もちろんそれではありません。
VPN by Google Oneの目的は、セキュリティの強化。VPNは経路上のデータを暗号化できるため、外部からの盗聴などに強くなります。多くの場合、自宅からの接続では意識する必要はないと思いますが、公衆WiFiなどを利用する場合には、VPNを利用することで安全性を飛躍的に向上できます。また、接続元のIPアドレスを隠せるというのも、トラッキングの防止という点では役に立ちます。
なお、VPNを利用すると銀行系アプリなどの一部アプリが動作しなくなりますが、Androidの場合はこれらのアプリのみVPNを利用しないという設定も可能です。
このほか、米国でのみの提供となりますが、ダークウェブレポートも提供されます。流出した個人情報などが取引されていることが多いダークウェブをスキャンし、ユーザーの個人情報が見つかった場合にはそれを通知、その情報を保護するためのガイダンスを提供するとのことです。