VRメタバース機器のシフトールが、フルボディトラッキングセンサHaritoraX ワイヤレスの予約受付を開始しました。抽選や招待を待つことなく購入でき、7月より出荷予定です。
HaritoraX ワイヤレスは、 足腰に着けて全身の動きをキャプチャする「フルボディトラッキング」、いわゆるフルトラを実現するデバイス。
胸・腰・両膝・両足首の6点に装着して、頭はVRヘッドセットで、両手はハンドコントローラでトラッキングすることで、全身の動きをVR世界のアバターに反映したり、モーションキャプチャ機器として様々な作品制作に利用できます。
特徴は一点につき17gと軽いこと、約20時間の長時間駆動、名前のとおりワイヤレス接続、両足首のセンサだけで足首の関節も動かせることなど。
足首にIMU(モーションセンサ)を装着しただけでは足首の位置しか推定できませんが、HaritoraXワイヤレスは足首のセンサにToF方式の距離センサも搭載して足の甲との距離を計測することで、足首の関節の動きも反映できます。
対応プラットフォームは Windows 11 / SteamVR、動作確認予定アプリケーションはVRChatやVirtualCast、cluster、Virtual Motion Capture等。
Meta Quest 2との組み合わせならば、PCを使わず iOS / Androidスマートフォンでも動作予定です。
そのほかの特徴・仕様はVRネイティブ住民の手作りソリューションだった初代 Haritoraから改良を続けてきたモーション推定アプリ、今後のアップデートでトラッキングポイントの追加に対応予定、専用の充電ドックも別売りで発売予定など。
従来機種の HaritoraX 1.1は各センサー間の接続が有線だったため、全身に装着した姿はさながら「接続された女」(または男)でしたが、ワイヤレスならば「全身を締め付けるのがお好きな人」程度で済みます。着脱も楽でケーブルが邪魔になることもありません。充電が個別になって面倒ではありますが、そのためのドックです(今後別売り予定)。
価格は3万9999円。従来の有線式 HaritoraX 1.1は5点セットで3万3900円、腰トラッキング追加で3万9800円だったため、標準で腰もトラッキングできるHaritoraXワイヤレスはほぼ同じ値段で無線対応に進化したことになります。こちらは調達見込みだった部品の値段が10倍になるようなこともなくひと安心です。