今年秋のiPhone 15(仮)シリーズについては「流出したCADファイル」に基づくというレンダリング画像などが相次いで公開されており、全モデルともLightning端子に替えてUSB-Cポートを搭載しています。
さらには、iPhone 14ではProだけだった「ダイナミックアイランド」(画面上部の楕円形スペース)を無印のiPhone 15(仮)やiPhone 15 Plusも採用するといった予測が、しだいに補強されつつある流れです。
その「ダミーユニット」が入手できたとして、海外でも定評のあるMacお宝鑑定団Blogが3Dプリントされたモックアップを動画で公開しています。
これらダミーユニットでは、標準モデルを含め前面カメラ部はダイナミックアイランドに統一。iPhone X以来のノッチ(画面上部の切り欠き)が消えるとのうわさどおりの造形です。
ディスプレイサイズはiPhone 15とiPhone 15 Pro、iPhone 15 PlusとiPhone 15 Pro Max(以上、全て仮名)で2サイズ。Proモデルはベゼルが狭く、端っこが湾曲し、背面カメラの出っ張りがさらに大きくなっています。
そして底面のLightningポートは、全4モデルともUSB-Cに挿し替え。穴が少し大きくなっていることが確認できます。
さて本題と言えるのが、iPhone 14シリーズのケースを流用できるか?という検証でしょう。例年、新型iPhoneの量産が始まるのは6~7月頃であることを考えると、今年は1~2月に本体の寸法やデザインが流出しているのは早すぎる印象がありました。
なぜ前倒しになっているかといえば、おそらくProモデルのボタンが感圧式となって従来機と作りが異なるため、サードパーティーのケースメーカーも早めに対応する必要があるからと思われます。
まずiPhone 15、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxに関しては寸法が変わっているため、前世代のケースはいずれも使用できないようです。iPhone 15は筐体サイズの高さが1mm長くなり、iPhone 15 Pro/Pro Maxは本体サイズは少し小さくなったが、音量ボタンが上下の二分割ではなくひと繋がりとなっているため。
それに対してiPhone 15 Plusは、筐体サイズも同じで背面カメラ周りの寸法も変わっておらず、iPhone 14 Plus用ケースでも位置ずれもなく、そのまま使えそうな感じです。
以上をまとめると、iPhone 15標準モデルはProと同じくダイナミックアイランドとUSB-C採用で、見かけがiPhone 14世代とガラリと変わる。
その一方、iPhone 15 Proモデルは見かけは先代と似ているが側面のボタン類が新方式となったためにケースの流用はできない、といったところでしょう。
いよいよiPhone 15 Proモデルがリッチな仕様になる可能性が高まってきましたが、今回のダミーユニットでは本体素材までは分かりません。もしもチタン製ということも事実であれば、ケースが流用できるかどうかは些細なことになるほど、本体価格も上がる可能性がありそうです。