ソニーはPlayStation 5本体からアクセスできるPlayStationストアにおいて、「身体状況にかかわらず、誰もが等しく楽しめる」ための機能アクセシビリティ タグを今週から提供開始しました。
この機能は今週から「順次」利用できるとのこと。手元のPS5では未確認のため、ユーザーごとに時差のあるロールアウト形式で展開される模様です。
アクセシビリティ タグは、ゲーム開発者側で各ゲームが対応しているアクセシビリティ機能をタグ付けできる機能です。このタグが使われたゲームでは、PS5向けPSストアのゲームハブ上で、対応しているアクセシビリティ機能の一覧が表示されます。
これらはPSストアで提供されているPS5版およびPS4のゲームで利用できます。PS5版とPS4版の両バージョンある場合は、ドロップダウンメニューからそれぞれが対応しているアクセシビリティ機能を比べることも可能です。
一口にアクセシビリティ タグといっても、様々なものが含まれます。たとえばビジュアルや音声、DualSenseコントローラーの操作オプション、難易度設定やボイストランスクリプション機能(音声のテキスト化やテキスト読み上げ)などオンラインコミュニケーションに関する機能まで、実に多岐にわたっています。
提供開始の時点では、『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』『Ghost of Tsushima Director’s Cut』や『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズ、『グランツーリスモ7』や『Marvel’s Spider-Man Remastered』『Returnal』といった主要タイトルが対応しているとのこと。今後も多くのゲーム開発者と協力し、対応ゲームが増えていく予定です。
タグ付けこそ始まったばかりですが、かなり前からソニーのファーストパーティタイトルではアクセシビリティの充実ぶりは徹底していました。それはスマブラ生みの親・桜井政博氏が自らのYouTubeチャンネルで惜しみない称賛を送っているほどです。
また本機能は、マイクロソフトがXboxゲーマー向けに同様のタグを提供し始めてから、およそ1年半後のこと。Microsoftストアの[検索]では、フィルターパネルから[アクセシビリティ]を選ぶことができます。
そして両プラットフォームとも、誰もにゲームに親しんでもらえる新型コントローラーの提供には怠りありません。マイクロソフトは「Xbox Adaptive Controller」(PCにも対応)を発売、ソニーもそれに続くように「Project Leonardo」を発表し、多くの障がい者の方々がより簡単に、より快適に、より長時間ゲームをプレイできるよう支援を目指しています。
身体的な状況を超えてボーダレスにゲームの楽しさを届けることは、この世界の幸せの総和を増やすことにも繋がるはず。マイクロソフトやソニーの志に賛同して、より多くのゲームがアクセシビリティに対応することを期待したいところです。