Xbox Series X|SやXbox One、Windows 10/11ゲームバーには、スクリーンショットやゲームクリップ(プレイ動画)をかんたんにSNSに投稿できる機能があります。Xbox公式アカウントは、この機能をTwitterで無効にすることを余儀なくされたと発表しました。
このツイートでのアナウンスは、「無効にした」ではなく「無効にする必要があった」とされています。会心のプレイをした数秒~数十秒後に全世界に向けてシェアできる人気の機能だっただけに、削りたくて削るわけではないのでしょう。
さっそく日本向け公式サポートページでも「Instagram、WhatsApp、Messenger、その他のソーシャル ネットワーク」としてTwitterの存在が抹消されています。
少し不便ですが、iOSおよびAndroidのXboxアプリを経由してTwitterに投稿するという代わりの手段も案内されています。PlayStationやNintendo Switchでもお馴染みの方法ですが、それでも後退の印象は免れないでしょう。
各種メディアにコメントを求められたXbox公式は、変更の理由を明かすことを拒否しています。とはいえ、今回の事態はイーロン・マスクCEOの下にあるTwitterがAPIの利用条件を変更して、一定以上のデータを扱う組織に月額4万2000ドル~を徴収することを決定してから数週間後のことです。
またマイクロソフトが広告ツールのTwitter対応を打ち切ったのが、約1週間前の出来事です。
Xboxのゲームクリップは情報収集をせず投稿のみですが、やはり莫大な数のXboxやWindowsゲーマーが利用するだけに、API利用料金がどのような規模になるのか、Twitter側がどのような条件を設けているのかは外部からはうかがいしれません。数ヶ月前にもBlizzardが『World of Warcraft』でのゲーム内Twitterクライアントを停止すると表明しつつ理由は伏せていました。
マスク氏が買収して以降、Twitterではサードパーティ製クライアントアプリの大半が提供停止に追いこまれたほか、さらにAPI利用料の条件変更と大幅値上げ後は連携サービスが相次いで終了しています。
Twitter はマスク氏による買収に伴う借入金の返済に追われていることから、収益強化のためAPIの利用料金を値上げしたものとみられますが、サードパーティーのサービスがそもそもTwitterを利用しなくなれば、外部からの流入や利用自体が減り、広告主も離れる悪循環になる可能性もあります。
¥1,268
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)