Googleが試験運用中のチャットボット「Bard」が、日本語に対応しました。すでにbard.google.comから利用可能です。
これまで、英語でのみ利用可能だったBardですが、5月10日(米国時間)から日本語と韓国語に対応。これまで必要だったウェイティングリストも廃止され、180か国以上でBardが利用可能になったとのことです。また、近日中に40言語に対応する予定となっています。
なお、Bardで日本語が利用可能になったのにあわせて、Bardの更新履歴も日本語で表示可能となっています。
当初、軽量版LaMDAでスタートしたBardですが、4月にはより進んだ大規模言語モデルのPaLMに移行。そして5月10日からは、その最新モデルとなる「PaLM 2」に移行しています。日本語対応も、このPaLM 2によって実現しているようです。
これまでよりも高速で高性能にもなっているとのことですが、「現実世界の偏見や固定観念を反映した幅広い情報から学習するため、回答にそれらが反映されることもあります。また、不正確、誤解を招く、または間違った情報を提供することもあります」という部分に変更はありません。
このほかBardでは、外部パートナーとの協力も発表されており、今後数ヶ月以内に、Adobeの画像生成AIサービス「Adobe Firefly」とBardが連携し、Bard上から画像生成が可能になります。
ちなみに、Googleは大規模言語モデルの次世代版となるGeminiにも取り組んでいます。まだ開発の初期段階ではあるものの、以前のモデルでは見られなかったレベルのマルチモーダル(文字や映像、動画、音声など複数の情報を統一的に扱うAI技術)能力をすでに示しているとのことです。将来的にはBardもGeminiに移行予定となっています。