GmailにAI代筆機能「Help me write」。返金請求メールも楽々生成

テクノロジー AI
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Googleは年次開発者会議「Google I/O 2023」にて、生成AIがGmailのメール作成を助けてくれる新機能「Help me write」を発表しました。基調講演の冒頭で、スンダー・ピチャイCEO自らが披露しています。

数年前から、Gmailにはメールの内容を分析して適切な返信の候補を出す「スマートリプライ」が導入されていますが、「大丈夫です」「了解しました」「特に問題ありません」とシンプルな文言を選べるだけに留まっていました。生成AIの力を得ることで、大幅な進化を遂げたことになります。

壇上でピチャイ氏は、欠航した航空会社からバウチャー(クーポン)を送るとのメールを受け取ったものの、現金で払い戻しを希望する人の例を実演しました。

新たなGmailのインターフェースでは、入力欄の下メニューに星のついた鉛筆アイコンが追加。これをクリックするとプロンプト入力欄が現れ、そこに「欠航につき全額返金を請求したい」といったプロンプトを書くと、AIが返信メールを代わりに書いてくれる仕組みです。

できあがった文面を調整したければ、メニューから「よりフォーマルに」「もっと詳しく」あるいは「もっと短く」を選んで書き直させることも可能です。

こうやれば返金が受けられるチャンスが増えるとピチャイ氏が言うと、会場からは笑いと拍手が起こっていました。

この「Help me write」はGoogle Workspaceアップデートの一環として提供する予定。具体な時期は明かされていません。

Gmailが実装済みのAI機能の1つ「スマート作成」(入力に応じて候補が表示される)は、日本語では提供されていません。もっとも、Googleが試験運用中のチャットボット「Bard」は日本語に対応していることもあり、大いに期待できそうです。


《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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