操作不要の自撮り用ドローン「Hover Camera X1」撮影モードを選ぶだけ

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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凝った自撮り映像を撮影したくなったとき、ドローンを使った空撮をしてみたいと思う人もいることでしょう。しかし、見栄えのする安定した映像を撮影するとなると、それなりに高価なドローンや、操縦スキルも必要になりそうです。

現在、クラウドファンディングサービスのIndiegogoで支援募集キャンペーン中のZeroZero Robotics社製小型ドローン「Hover Camera X1」は、従来ならスマートフォンアプリやコントローラーを使った操作が必要な自撮り撮影を、本体上面の飛行モードボタンを押すだけで手軽に使えるようになっているのが特徴です。

あらかじめ用意される撮影モードは、その場で静止した状態で被写体を撮影する「Hover」、被写体の周囲をぐるりと回る「Orbit」高く舞い上がりつつ後退しながら撮影する「Zoom out]、垂直に上昇しながら真下を写す「Bird's Eye」、被写体に追随する「Follow」の5種類。動画/静止画の撮影だけでなく、飛行する高度や被写体との距離を調整することも可能です。

ボタンを押すだけで撮影できるのがHover Camera X1の手軽さであり、最大のメリットではあるものの、やはり細かい設定を施した撮影もしたくなることもあるでしょう。そんなときには、専用の「Hover X1」アプリを使用して、ドローンの遠隔操作や、リアルタイム同期によって撮影した映像クリップのスマートフォン画面への同時表示、SNSなどへのアップロードもできます。

ドローンの飛行には、カメラ映像と慣性計測ユニット(IMU)を組み合わせた視覚慣性オドメトリー(Visual Inertial Odometry:VIO)と呼ばれる機構が用いられており、これによってドローンが周囲の環境を把握し位置取りをします。この機構はGPSに依存しないため、屋内での撮影でも安全に飛ぶことができるのが利点のひとつです(ただし障害物回避機能はありません)。

カメラのモードとしては2.7K / 30fps、1080p/60fps、1080p HDRが用意されています。HDR撮影では、昼の屋外では明るい空を、夜間の撮影でもメリハリある明暗での映像が撮れそう。さらに映像のブレを抑える機構として機械式、電子式、水平維持を組み合わせたトリプルスタビライゼーションシステムを採用しています。さらに、静止画撮影用のバーストモードもあり、たとえばジャンプした瞬間などを、好みのタイミングで切り取ることも可能です。

本体は半分に折りたためば斜めがけバッグに収まるほどの大きさになり、持ち運びが便利。またローター部分はフレームに保護された設計であるため、手のひらに乗せた状態からそのまま離陸させることができます。本体大きさは拡げた状態で127x145x30mm、折りたためば127x86x31mmになり、重さはバッテリー搭載状態で125g。ストレージ容量は32GB。

飛行速度は水平方向が最大7m/s、上昇および下降は1.5m/s。飛行時間は撮影モードによって変わるためか、仕様には記載がありません。

Hover Camera X1は現在、クラウドファンディングサービスIndiegogoで支援募集のキャンペーン中。5月30日時点でHover Camera X1をリワードとして受け取れる枠は299ドル(41944円)から用意されています。キャンペーン期間は6月25日までとなっています。


《Munenori Taniguchi》
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