Googleの次期フラッグシップ機「Pixel 8」シリーズに関しては、すでに認証データベースから登録情報が見つかったり、Google公式らしき動画が発見されたりと、様々な手がかりが報告されてきました。
そしてPixelスマートフォンと言えば、注目が集まるのがカメラでしょう。たとえばPixel 6aのイメージセンサーはPixel 3シリーズと同じ「IMX363」ですが、それでも高い評価を勝ちえてきました。ハードウェアが新しくなれば、いっそう強化されるはず。
そんななか、標準モデル「Pixel 8」と上位モデル「Pixel 8 Pro」に共通する新型イメージセンサーや、Proのみの専用アップグレードなど、有名リーカーが情報を発信しています。
今回の発信源は、リーカーのKamila Wojciechowska氏がAndroid Authorityに寄稿した記事です。
まず最大の特徴は、両機種ともにメインカメラ用センサーとしてサムスン製のISOCELL GN2が採用されるということ。このセンサーは画素数が50MP(5000万画素)で、Pixel 6と7に搭載されたISOCELL GN1の後継モデルであり、またサムスンのGalaxy S22/S23と同じものです。
このセンサーはGN1と比べて画素サイズが物理的に大きくなり、光を取り込める面積が36%広くなっています また8K動画撮影やスタッガードHDR(3つの異なる露出で撮影し、最終的に1つの画像に結合する技術)もサポート。これらの機能は、Pixel 8シリーズで対応が噂されているものです。
またPixel 8 ProのみToFセンサー(光が反射して返ってくる時間を元に距離を検出)が新しくなり、従来の STMicroelectronics VL53L1から8×8 ToF VL53L8センサーに変更されると予想。これによりオートフォーカスの精度や速さが高まるかもしれません。
そして超広角カメラのイメージセンサーも、Pixel 8 Proのみ新型に変更。前モデルのIMX386(12MP)は、Pixel 7aのメインカメラと同じIMX787(64MP)に置き換えられるそうです。サイズはほぼ倍となり、画質を大幅に向上させるはずです。
さらに、Pixel 8 Proは体温測定している動画がリークされ、そこでは赤外線温度センサーを搭載してると推測していました。
が、実際に搭載されるセンサーは「Melexis MLX90632」と予想。このセンサーは赤外線で温度を測れる機能のみで、赤外線画像を捉える機能はありませんが、かなり高価なもの。
その一方で、ソフトウェア面でも大いに強化されるようです。
Googleカメラアプリの強化ポイントは3つ。1つは、動画撮影「シネマティック」モードでのぼかしレベルが選択可能に。そして撮影の状況に応じてフラッシュの強さを動的に調整する「アダプティブトーチ」。3つ目が、撮影した動画をAIで切り分けて、それぞれのシーンごとに異なる処理を施せる「セグメンテーションAWB」。
これとは別に、Pixel 8/8 Proともに搭載される新型チップ「Tensor G3」が大幅に強化されるとのリーク情報もありました。Pixelスマホは伝統的に価格が抑えめでコストパフォーマンスに優れていることもあり、両モデルとも期待できそうです。