iPhone SE4(仮)発売は2025年以降か。iPhone 14ベースの6インチ画面に独自5Gモデム採用説

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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iPhone SEの第4世代モデル、通称「iPhone SE4」は、開発中であることは確実とみられながら、「いつ発売されるか」の予想は何度も書き換えられてきました。

今年初めにも有名アナリストが「2025年までに発売はない」と予想していましたが、別のアナリストがそれを裏付ける情報をサプライチェーンから得たと主張しています。


iPhone SE4については、アップルが社内で開発中と噂の独自モデムチップとひも付けることが定説となっています。なぜなら、独自モデムをいきなりフラッグシップのiPhoneに採用するのではなく、その前に様子を見るテスト役にiPhone SEを使うと見られるからです。

著名アナリストMing-Chi Kuo氏はブログで、アップルには自社製ベースバンドチップ(5Gモデム)がクアルコム製に及ばないのではないか、という懸念があると指摘。

そこで「当初、2024年に自社製ベースバンドチップを投入し、廉価モデルiPhone SE 4にまず採用し、iPhone SE 4の開発状況次第でiPhone 16に自社製ベースバンドチップを採用するかどうか決める予定だった」と述べていたことがあります。

アップルは4G(LTE)にしろ5Gにせよ、主要スマートフォンメーカーの中では最後発の対応でした。それだけ慎重な姿勢を取るだけに、「まず廉価モデルに自社製モデムを採用して様子見」も自然な動きだと思われます。

さて、今回の情報源は投資銀行BarclaysのアナリストであるBlayne Curtis氏とTom O'Malley氏による投資家向け研究ノートです。

それによれば、アジアのサプライチェーン企業に話を聞いたところ、アップルにはiPhone SE4を2024年内に発売する予定はもはやないとのこと。また、本製品にはアップル独自設計の5Gモデムが搭載される予定だったが、それを含めて計画が延期されるようだと述べています。

iPhone SE4の噂話は、実は数年前までに遡ります。第3世代モデルは2022年に発売されていますが、初代から一貫して4.7インチ画面、つまりiPhone 8ベースでした。

iPhone 8ベースではなく、新たに6.1インチ画面のiPhoneをベースとしたSEシリーズという意味では、上記のKuo氏が2019年に予想したことをはじめ、複数の識者が主張していたものです。

当初Kuo氏はiPhone XR(2018年発売)ベースと主張していましたが、今年2月に「液晶の代わりに有機ELディスプレイが搭載されます。大まかに言って、SE4は6.1インチのiPhone 14をマイナーチェンジしたものになります」と見解を変更しています。

Kuo氏は明言していませんが、iPhone 14ベースということから、これまでのTouch IDからFace IDに移行すると予想するメディアもありました

昨年末には、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が「アップルはiPhone SE4の画面サイズをまだ最終決定していない」との趣旨を述べていました。それから数ヶ月で、急速に仕様が固まったのかもしれません。

が、その後7月初めに韓国の電子業界誌The Elecが「中国BOE(ディスプレイ製造の最大手)が納品予定だったiPhone SE4向け有機ELパネルの物量が不明確となり、当該モデルの量産時期が1年遅れの2025年になった」と報じていました

iPhone SE4は様々な紆余曲折を経ているようですが、今後、不測の事態が起こらないよう祈りたいところです。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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