ギフモは食品の見た目や味を損なわせずに柔らかくする調理家電の新モデル「DeliSofter(デリソフター) DS-1D」を2023年10月1日に発売します。
デリソフターは、スタンプのように押し当てることで食材の繊維をカットする「デリソフター専用カッター」と、最大2気圧の電気圧力鍋を組み合わせた製品。
噛む力や飲み込む力が低下した嚥下障害を持つ人に向けて「見た目も味もできる限りそのままで、今までどおりの料理を出してあげたい」をコンセプトに開発された調理家電です。直販価格は5万9400円。
ギフモはパナソニックが2016年に新設した新規事業創出プラットフォーム「Game Changer Catapult(GCC)」に第1期生として参画し、2019年に設立されたスタートアップ。2020年7月にデリソフターの初代モデルを発売しました。
加齢や病気、怪我などでそしゃくする力や飲み込む力が弱くなる摂食障害・嚥下障害の人向けに柔らかい食事を提供する場合、通常は食材を細かく刻んだり、ミキサーなどでペースト食にする必要があります。しかし元の料理とは色も形も味も違うペースト食は食事の質を大幅に下げてしまいます。
そこで生まれたのが「高圧&過熱水蒸気調理」と、隠し包丁のように食材の繊維を切る独自開発のデリソフター専用カッターです。
デリカッターを食材の上に置いてスタンプのように押すことで食材の繊維をカット。200mlの水を入れた内鍋に食材をセットした専用調理皿を置いて調理を開始するという流れです。肝になるのはデリカッターの機構で、電気圧力鍋自体は通常の電気圧力鍋と同様の仕組みのため、“やわらか食”の調理以外に通常の電気圧力鍋として炊飯や毎日の食事作り、離乳食作りなどにも使えます。
最新モデルではリニューアルしたレシピブック「おうちでつくる シェフのやわらかレシピ」を同梱。やわらか食のレシピだけでなく、デリソフターを電気圧力鍋として活用するレシピ、さらにデリソフターでおいしくご飯を炊くポイントなども紹介しています。