iPhone 16 Ultra(仮)は3Dカメラ搭載、空間再現写真やビデオをVision Proで再生できる可能性

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルの空間コンピュータ(MRヘッドセット)Vision Proは、将来のフラッグシップiPhoneとの連係を深めると噂されてきました。

著名アナリストMing-Chi Kuo氏も、エコシステムはVision Proの重要な成功要因の1つであり、他のアップル製品との統合も含まれると主張。その一環として「iPhone 15(仮)でのUWB(超広帯域無線)アップグレード」や「iPhone 16(仮)のWi-Fi 7対応」を挙げていました。

さらなる予想として、将来の「iPhone Ultra」モデルでは、Vision Proで表示できる空間再現写真やビデオを撮影できる可能性があると信頼性の高いリーカーが主張しています。

米MacRumorsは、「アップルの計画に関して正確な情報提供に実績あるWeibo(中国SNS)アカウント」がシェアしたという噂話を伝えています。このWeiboアカウントが具体的に誰なのかは、明かされていません。

この「iPhone Ultra」モデルは、Vision Proの発売後に発表される予定とのこと。Vision Proはまず2024年前半に米国で発売予定のため、順当に考えればUltraも同年秋とみられる「iPhone 16」以降ということになります。


今回のリーカーは「iPhone Ultra」モデルのカメラ構成は「スマートフォンがどんな写真やビデオを撮るべきか、市場に考え直させる」と主張しています。

このカメラがVision Proとひも付けられたことを考えると、同製品に搭載された「空間再現写真と空間再現ビデオ」を撮影できる3Dカメラと同じものを指している可能性が高そうです。

アップル公式リリースによれば、Vision Proには「3Dの写真やビデオに対応するアップル初のカメラ」を搭載。それにより「空間再現写真と空間再現ビデオは、友人とのお祝いや家族との特別な集まりなどの過去の瞬間へとユーザーを連れ戻し、何度でも体験させてくれます」とのこと

現行のiPhoneとVision Proの連係については「iPhoneで撮影したパノラマ写真はユーザーを包み込むように広がり、まるで写真を撮影した場所に戻ったかのような感覚を生み出します」とあり、あくまで2次元の映像をワイド曲面ディスプレイ風に表示するに留まります。

そこから一歩踏み込み、iPhone UltraではVision Proと同等の3Dカメラを搭載し、空間再現写真/ビデオを撮影可能とするのかもしれません。

もっとも、このリーカーは新型iPhoneに関する情報は現時点では完全ではないとも追記。逆にいえば、さらなる続報があると仄めかしています。

そもそも「iPhone Ultra」のブランド名は、アップルの社内事情に詳しいMark Gurman記者が「iPhone 15世代に登場する可能性がある」との趣旨を述べたことが始まりです。

実際、Apple Watch UltraやM2 Ultraなど、近年のアップル製品にはUltraブランドが目立つため、当時は説得力がありました。

が、当のGurman氏が「アップル社内でPro Maxを改名する代わりに、さらに上位モデルの追加について議論されている。それが早ければ、2024年になるかもしれない」として、2024年説に変更しています

iPhone Ultraモデル発売が2024年以降であれば、「Vision Proの発売後」という条件を満たしています。とはいえiPhone 15 Proモデルも最大200ドル(約3万円)の値上げが予想されているだけに、そこに3Dカメラまで追加されれば、庶民には手が出ない価格となるかもしれません。


《Kiyoshi Tane》

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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