アップルが9月13日未明に発表したiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでは、従来のサイレントスイッチが「アクションボタン」に置き換えられました。
Apple Watch Ultraは、初代モデルから同じ名前のアクションボタンを備えています。iPhoneのアクションボタンもApple Watch Ultraと同様、さまざまな機能を割り当てるカスタマイズが可能です。
では、どのような機能が割り当てられるのか? アップルは公式発表のなかで、基本のサイレントスイッチ機能に加えて、「カメラまたはフラッシュライトへのすばやいアクセス、ボイスメモ、集中モード、翻訳、拡大鏡などのアクセシビリティ機能の起動、またはより多くのオプションのためのショートカット」といったオプションを紹介していました。
それは実際に、イベント中に紹介したアイコンの一覧でも確認できます。
アップルはそれ以上の詳しい説明をしていませんが、iOS 17ベータ版からは次のような手がかりが見つかっていました。
アクセシビリティ:VoiceOverや画面ズーム、AssistiveTouchなど様々なアクセシビリティを呼び出す
ショートカット:ユーザーが自作ないしダウンロードしたショートカット(メッセージの送信、プレイリストの再生、スマートホーム製品の制御など)を実行
サイレントモード:従来のサイレントスイッチと同じ。着信音と通知音のミュート/ミュート解除
カメラ:アクションボタンを1回押すだけでカメラアプリの起動や、写真やビデオ撮影ができる
フラッシュライト:iPhone背面のフラッシュライトをオンオフ
フォーカス:集中モードを有効または無効に切り替え
拡大鏡:iPhoneのカメラを、小さな文字やモノを見る拡大鏡にできる
翻訳:翻訳アプリを起動し、会話やテキストを翻訳できる
ボイスメモ:ボイスメモの録音を開始または停止できる
これらは「細かく調整された触覚フィードバックを返す長押しジェスチャーとDynamic Islandでの視覚的な手がかり」により、意図した通りのアクションを起動するとのこと。
つまり、長押しにより誤入力を防ぎ、入力受付は指に返される振動で確認でき、ダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)に起動中の機能が表示されるため、ユーザーの意図と結果にズレは生じないというわけです。
すでにiOS 14以降には「背面タップ」があり、各種アクセシビリティ機能をダブルタップやトリプルタップで呼び出すことができます。が、ただ机の上にiPhoneを置くだけで誤動作することもあり、「意図した通り」とはほど遠くありました。
このiPhone 15 Proモデル限定のアクションボタンにより、前iPhone 14 ProやiPhone 15標準モデルよりも魅力が高まることになりそうです。
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