9月19日に配信開始されたiPhone最新OS「iOS 17」は細かいアップデートを刻んで現在17.0.2。そのiOS 17を使いこなすための短期集中連載の4回です。最新モデルiPhone 15、15 Proならではの新機能もありますが、今回はiPhone 11から使える新機能。新モデル先行レビューも執筆した村上タクタさんによる、接触によるAirDrop技です。
「iPhoneを使いこなすiOS 17徹底活用術」これまでの記事一覧
人気のAirDropがさらに便利に
『AirDrop』『エアドロ』と言えば、若い人がiPhoneを選ぶ理由のうち、大きなポイントだと言われるほど便利な仕組み。
そのAirDropがさらに進化した。
AirDropは便利だが、画面上から写真を渡す相手のデバイスを探さねばならない。特徴的な名前を付けていてくれるといいが、『iPhone』などという名前だと、人の多いところでは何台も表示されて相手の識別ができない。
また、相手の名前が選択肢の中に出てこなくて、困るようなこともある。
画像を選択して、AirDropをタップ、接触させるだけ!
そこで、登場したのが新しいAirDrop。iPhoneを接触させて、写真を共有する方式だ。
その手順をご紹介しよう。
まず最初は通常のAirDropと同じ。共有したい写真を選択する。
次に共有ボタンからAirDropを選ぶ。通常は、ここから共有したい相手を選ぶのだが、新しい仕組みでは、直接接触させることで相手を認識する仕組みになっている。
ご覧のようにiPhoneの上部を接触させる。すると、画面全体が上部から光りつつ波打つ、新しい効果が表示されたあとに共有が始まる。
これで共有が開始される。ちなみにAirDropは、接続性の良いBluetoothと、大容量高速通信が可能なWi-Fiを連携させて使っており、ユーザーにその切り替えを意識させずにシームレスに両者を連携させているのが特徴。高度なテクノロジーをそうと気付かせないように使いやすく提供しているところが、いかにもアップルらしい。
受信側に通知が来て転送完了。
受信側のデバイスに画像が転送された。
これは人気が出そうだ!
画像(もしくは共有したい他のデータ)を選択して、共有のAirDropアイコンを接触させるだけ……と、とにかく簡単。共有相手のアイコンが出てこなくて途方に暮れることもない。
接触させて共有するAirDropは、iOS 17に対応したデバイス(つまり、iPhone 11以降)なら利用できる。
多くの人が、iPhoneをiOS 17にアップデートする原動力になりそうな機能だ。
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