iPhone最新OS「iOS 17」を使いこなすための短期集中連載の第10回です。今回は、iPhoneユーザーのお耳のパートナー、AirPods Proとの連携について。
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AirPods Pro(第2世代)をお持ちの方は、iOS 17で機能向上
OSをアップデートすると、もともと購入して使っていたデバイスの機能が増えていく……というのは面白い。そう、iOS 17をインストールするとAirPods Proの機能が追加されるのだ。
正確に言うと、さらにAirPods Proのファームウェアをアップデートしておく必要がある。
ただし、AirPods Proのファームウェアアップデートは、ユーザー側で操作できるワケではなく、iPhone経由で自動的にアップデートされる。便利だが、分かりにくくもある。ちなみに、AirPods Pro(第2世代)のバージョンが6A300以降になっていることを確認する必要がある。
ちなみに、筆者は、タイミング良く(悪く?)、AirPods Pro(第2世代)を紛失してしまい、新しいAirPods Pro(第2世代・USB-C)を購入したので、ファームウェアをアップデートする必要はなかった。
外との繋がりを維持しながら、ノイズを遮断
iPhoneの設定画面から、AirPods Proのさまざまな設定を行うことができる。
また、ご存知の通り、コントロールセンターのボリュームスライダーを長押しすることで、AirPods Proの設定を変更することができる。
大きく変わったのが、このノイズキャンセリングの設定だ。従来からの『外部音取り込み』『ノイズキャンセリング』に、『適応型』という設定が加わった。
従来からの『ノイズキャンセリング』は本当に周囲のノイズを消してしまう。騒音から守られる感じはあったが、逆に周囲の音が聞こえないので、危険な場面もあった。たとえば、歩道を歩いている時、走ってくる自転車の音が聞こえなかったりするのだ。
対して、『外部音取り込み』は、周囲の音を積極的に取り込んでいる感じで、ちょっとキンキンした音に聞こえるというか、若干ストレスなこともあった。
新しい虹色のアイコンの『適応型』は、その中間というか、ノイズはマスクして、必要な音は(うるさくない感じで)聞こえるという設定。実際のところ、AirPods Proのノイズキャンセリングをオンにして街を歩いている人はたくさんいるが、少々危険だったり、邪魔だったりするシーンも見かける。『適合型』はそういう人に使ってもらいたい機能になりそうだ。
コミュニケーションの断絶は起こさせないという配慮
さらに興味深いのが『会話感知』という機能だ。
これは、適応型を含めて、ノイズキャンセリングがオンの時に、周囲の人と会話を始めると、自動的にノイズキャンセリングが弱まり、周りの音が聞こえて会話しやすくなるという機能だ。
ちょうと、Vision ProでVR空間にいる時に、話しかけられるとその人の周りだけVR空間が薄れてリアル空間が見えるようになるのと感覚的にとても近い感じがする。
みなさんご存知のように、AirPods Proは耳にツライ周囲の音を和らげてくれるすばらしいデバイスだが、同時に完全に遮断せず、必要に応じて周囲の環境と繋がる余地を残しておいてくれるところが、とてもアップルらしい。
AirPods Pro(第2世代)をお使いの方は、ぜひ試していただきたい。
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