最近のiOS版Chromeは、Android版とは異なる独自の進化を遂げつつあります。先日もGoogle製AIサービスを組み合わせ、「住所タップでミニGoogleマップ」や「日付からカレンダー予定」など複数の機能を追加していました。
それに続き、これまで上部に固定だったアドレスバーを、簡単にブラウザの最下部に移動できるようになりました。
すでにiOS版Chromeは、アドレスバーとツールバーの独立性が高くなっていました。アドレスバーは上部にあり、ツールバーは画面下部に固定。うち後者には戻る/進むや「+」からタブ追加(長押しで「レンズでカメラ検索」/「音声検索」など多彩な検索オプション)にタブ切り替え、3点メニューあり。
対してAndroid版は画面上部、アドレスバーの横に3点メニュー等が並んでおり、iOS版とかなり違っていました。今後は、その違いがさらに広がるようです。
さてiOS版Chromeのアドレスバーを動かすには、アドレスバーを長押しして「アドレスバーを一番下に移動」を選ぶだけです。
またアドレスバーを上に戻すには、やはり長押しして「アドレスバーを一番上に移動」をタップします。この時は、最近のiOS版Safari(「タブバー」に設定した場合)のようにツールバーと2段に重ねられることに。また今まで通り、画面を下に引っ張って更新もできます。
Googleによれば、これは「非常に要望が多かった機能」とのこと。また「人々が手やデバイスに大きさに応じて、異なるアドレスバーの位置を好むこと」も認識し、「それらの好みを考慮に入れました」と述べています。
iPhoneはAndroid端末ほどサイズが多様というわけではありませんが、それでも4.7インチ画面のiPhone SEから6.7インチのiPhone 15 Pro Maxまで幅があることは確かです。iPhoneを支えている手の指がアドレスバーにも届くよう、下部に移動させたいと多くの声が寄せられたのかもしれません。
この機能はあらゆるスマートフォンで便利なはずですが、今後Android版Chromeにもやって来ると期待したいところです。