アマゾンは、プライム・ビデオで配信予定の実写ドラマ版『Fallout』を2024年4月12日に配信開始すると発表しました。
ベセスダ・ソフトワークスの人気ゲーム『Fallout』の世界観をベースとするこのドラマは、核戦争によって文明が崩壊してから219年後、2296年が舞台となっています。生き残った人々は格差が顕著になっており、裕福な人々は核兵器による放射能から逃れ、安全な地下で生活している一方、そうでない人々は地上で自活することを強いられています。
主要な登場人物は、核シェルターのひとつVault 33に住む主人公のルーシー(エラ・パーネル)と、そのシェルターのリーダー的人物で"監督官”と呼ばれるハンク(カイル・マクラクラン)。そして放射能によって変異してしまった人であるグールのひとりを、『ヘイトフル・エイト』や『トゥームレイダー ファースト・ミッション』で知られるウォルトン・ゴギンズが演じます。
クリエイターのジョナサン・ノーランは、ゴギンズが演じる鼻のないグールについて「かつてはどんな人物で、それがどのように変わってしまったのか」という、ドラマの謎の部分を握るキャラクターであり、Falloutの世界のあらゆる側面を象徴していると述べています。そして「彼は多くのことを経験しているが、それでもそれでも威張った態度とともに一種の魅力を持っている」としました。
ベセスダ・ソフトワークスのトップで番組のエグゼクティブプロデューサーも務めるトッド・ハワードは作品の中での「ユーモアのスタイル、暴力のレベル、暴力のスタイルについて多く話し合った」「Falloutは非常にドラマティックで、陰鬱かつ終末的ではあるものの、少しは息抜きできるポイントも組み込まなければならない。制作陣は非常に上手くやったと思う」と述べています。
公開された劇中のシーンを写した画像には、ゲームを象徴するパワーアーマーや、青いVaultスーツ、そして未来的でありつつレトロな雰囲気をもった背景セットなどがあり、次回作の世界が描かれているような気分になります。ただ、ハワードは昨年、Falloutの次回作(Fallout 5?)の計画については確定しておらず、製作するにしても『The Elder Scrolls VI』の後になると話していました。そうなると、ゲームのファンはまだ数年待たされることになります。まずは来年、Amazonプライム・ビデオのドラマで、その世界を楽しみながら待つのが良いかもしれません。