Metaの旧Twitter(X)風SNS「Threads」の検索結果を時系列に沿って表示することは「重大な安全上の抜け穴を生み出す」ため、導入する予定がないとの考えを、MetaのInstagram責任者であるアダム・モセリ氏が明らかにしました。
モセリ氏はThreads上でユーザーからの質問に対し「(最新スレッドを最初に表示するなど)検索結果を時系列に並べることを可能にする計画はあるか」と聞かれ、上のように回答しました。
モセリ氏は「特定の単語を含む、あらゆる投稿の包括的なリストを時系列順に作成すると、必然的にスパマーやその他の悪意のある者が、単に関連する単語やタグを追加するだけでビューを攻撃するコンテンツを挿入できるようになる」と説明。そして『そのようなコンテンツをなぜ削除しないのかという前に、そういった見たくないコンテンツが、われわれが削除可能な数よりもはるかに多く存在することを理解」するよう求めました。
モセリ氏の回答を見た他のユーザーからは「(Xなど他のSNSでは)ウォッチパーティのような、リアルタイムな投稿を中心としたコミュニティが広く存在するが、ここ(Threads)にはそれはやって来ない」と嘆く投稿も見られます。
ただ、Threadsにはこれ以上検索機能を改善する予定がないというわけではなく「リアルタイムで発生するイベントに対してはそれを機能させる方法を検討する必要がある」とし「まだ最適な方法が見つかっていないため、引き続きユーザーが検索をどのように利用しているかを試し、確認しながら作業を繰り返していく」とモセリ氏は述べています。
検索結果の時系列表示は、新しい話題や最新ニュースを知るために便利な機能ですが、検索上位のハッシュタグをズラリと並べたスパム投稿がいくつも表示されるのを見たことがある人は多いはず。Threadsは先月、ユーザーの要望を受けてオーストラリアを皮切りに(#が表示されない)ハッシュタグ機能のテストを開始しています。
ちなみに、Threadsは、ユーザーがフォローしているアカウントだけを表示する「フォロー中」のフィード画面で、時系列順の表示を提供しています。
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