Instagramの責任者アダム・モセリ氏は、オーストラリアなどで限定的にテストしていたThreadsのタグ機能を、全世界に展開したことを発表しました。
Threadsのタグ機能は、その投稿の中のトピックとなる言葉をタグとして取り扱うようにするもので、X(Twitter)やInstagramその他のSNSで使用されるハッシュタグと機能的には同様のものです。ただし、タグとして扱うフレーズには#記号は表示されず、青いテキストリンクとして表示されます。
Threadsアプリでのタグの指定は、#と記された丸いボタンを押すか、# に続けてタグとして扱いたい言葉を入力します。また1投稿あたり1タグに制限することで、トレンドワードをいくつも貼り付けて閲覧数を稼ごうとするようなことはできません。
そのかわりに、スペースを含むフレーズ全体を指定できるようになっています。また、特殊文字をタグに含めることも可能です。
入力につれて候補が示されるため、微妙な表記違いで分散してしまうこともある程度は抑止する仕組みとなっています。
X(Twitter)やInstagramなどのSNSにおけるハッシュタグは長らく共通のテーマを持つ投稿を検索するために便利に使われてきましたが、その一方で、誤情報や偽情報の拡散にも利用されています。
このような背景があるために、Threadsではすぐにハッシュタグ機能を導入せず、少しひねりを加えたタグ機能を準備していたのかもしれません。
モセリ氏は投稿で、この設計はエンゲージメントハッキングではなくコミュニティに焦点を当てたと表現しています。
なお、Threadsのタグ機能は、そのタグがどのくらい使用されているかに関する統計をとるようになっています。アプリはタグの指定時に提案したりと、過去にそのトピックを使用した他のユーザーの数に関する統計を表示できるとのことです。