2018年より、『Fallout 4』の舞台を核戦争後の英ロンドンに置き換える大型MOD『Fallout:London』を開発しているTeam FOLONが、その配信を2024年4月24日より開始すると発表しました。
チームはこれまで、配信時期の予定を2023年第3四半期、2023年第4四半期と少しずつ延期してきました。現時点ではすでにコンテンツはできあがっているものの、配信するにあたってのテストプレイや細部の調整作業がまだ必要とチームでは説明。チームはX (Twitter) に「慎重に検討した結果、われわれのテストプロセスはわれわれが望むほどしっかりしたものではない可能性があることがわかりました」と報告しています。
進捗の遅れについて、チームは世界規模の紛争が開発、特にスクリプトチームに影響を与えたと説明、「この決断に影響を与えた主な要因は、私たちのスクリプトチームの構成にあります。チームメンバーのかなりの部分が紛争の影響を受けている地域の出身であり、MODに集中することに当然影響を及ぼしました。そのため、スケジュールに遅れが生じてしまいました。われわれはチームメンバーをうまく再編成し、スキルアップすることでようやくスケジュールに追いつくことができましたが、その分、テスティングが犠牲となりました」と説明しています。
『Fallout:London』は、このFalloutシリーズがすべて米国内を舞台とするのに対し、核戦争後の廃墟と化したロンドンの広大なマップを提供します。MODには、ほかにも新しい音楽やSE、天候の変化や電車、タクシー、ボートによるファストトラベルなど新しい機能、そして100を超える分岐クエストなどの追加を予定。
チームはこのMODについて「戦前のヨーロッパの歴史や、資源戦争が戦前のイギリスの階級社会に与えた影響についても探求できます」と説明しており、米国とはまた違う文化圏での、Falloutの世界が楽しめそうです。
ちなみに現在、ウィンターセールを開催中のSteamでは、PC版『Fallout 4』が67%オフの741円で購入可能です。これまでFallout 4をプレイしたことがないという人も、気軽に試してみる良い機会かもしれません。