1月11日、マイクロソフトは一時的ながら時価総額がアップルを上回り、2021年以来の世界一になりました。
マイクロソフトは昨年後半より、AIを軸に据えた戦略を顕著に押し進めており、特にOpeAIのGPT-4をベースにした大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)をMicrosoft Officeアプリ群に追加する「Copilot for Microsoft 365」をビジネスユーザー向けに月額30ドルで提供すると発表、これをきっかけに株価が上昇したと伝えられています。
一方アップルは、昨年6月には史上初の時価総額3兆ドル超え企業になったものの、昨年後半は中国でのiPhone販売に関する懸念がひろがり、今年に入ってからの中国でのiPhone販売が前年同期比で30%減少したと伝えられました。さらに米国内でも司法省が独占禁止法訴訟の準備に取り組んでいるとNew York Timesが報じたことで株価が下落、2024年だけで時価総額が約1620億ドルも減少しています。
ちなみにマイクロソフトは、直近では2018年と2021年にアップルを上回り、時価総額世界一となっていました。また2022年には、サウジアラビアの国有石油会社であるサウジアラムコが、アップルから首位の座を奪っていました。