Google、Chromeのタブ増えすぎ問題をAIで解決。スマートタブ整理やどこでも文例生成など3つの実験AI機能を導入

テクノロジー AI
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

  • X

著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

特集

米Googleはデスクトップ用Chromeブラウザの最新版「M121」をリリースし、実験的な生成AI機能を3つ導入しました

ただし、現時点(1月24日)では米国ユーザーのみが利用できます。また初期の公開実験という位置づけのため、企業や教育機関向けのアカウントでは当面は使用できません。

タブのスマート整理

開いているタブに基づき、Chromeが自動的にタブグループを提案・作成してくれる機能。

複数のタブをまとめてタイトルをつけ、畳んだり開いたりできる機能「タブグループ」はこれまで手動で使う必要がありましたが、AIが整理を肩代わりしてくれる格好です。

実際の操作は、タブ上で右クリックするか、タブの左側にあるドロップダウン矢印をクリックして「Organize Similar Tabs」(類似タブを整理)を選択。すると見分けやすいグループの名前や絵文字が提案されるので、その中から選ぶだけです。

独自の壁紙をAI生成

Android 14とPixel 8シリーズで導入された生成AIによる壁紙機能が、Chromeにもやって来ます。


BardやChatGPTのようにテキストを直接入力するのではなく、Chromeが提示した選択肢を選んでいく形のため、プロンプト入力に不慣れでも素早く生成できます。テーマ/ムード/ビジュアルスタイル/カラーが指定可能です。

たとえばテーマは「オーロラ」、ムードは「静謐」、スタイルは「アニメーション」と選んでいくだけで、自分のイメージに合った壁紙を作成できます。

また、自分がアップロードした写真やChromeウェブストアで入手できるテーマを元に、Chromeにカスタマイズさせることもできます。

どのページでも文章下書きを支援

Chromeでアクセスしたウェブ上で、テキストを書くことをAIが支援します。たとえばレストランのレビューを書いたり、パーティーの参加表明をしたり、賃貸マンションの正式な問い合わせをするなど、テキスト書き込み全般に対応します。

まず、テキストボックスや入力フィールドを右クリックし「Help me write」を選択。たとえば不動産の問い合わせで「この物件に興味がある。犬が飼えますか?」と入力すれば、適切な問い合わせに書き直してくれます。さらに、口調やテキストの長さを調整することもできます。


Google グーグル GA01919-JP [Chromecast with Google TV](4Kモデル)
¥7,500
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

特にタブのスマート整理や下書きのAI支援は、日本でも提供が強く望まれそうです。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

  • X

著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

特集

BECOME A MEMBER

『テクノエッジ アルファ』会員募集中

最新テック・ガジェット情報コミュニティ『テクノエッジ アルファ』を開設しました。会員専用Discrodサーバ参加権やイベント招待、会員限定コンテンツなど特典多数です。