米Googleはデスクトップ用Chromeブラウザの最新版「M121」をリリースし、実験的な生成AI機能を3つ導入しました。
ただし、現時点(1月24日)では米国ユーザーのみが利用できます。また初期の公開実験という位置づけのため、企業や教育機関向けのアカウントでは当面は使用できません。
タブのスマート整理
開いているタブに基づき、Chromeが自動的にタブグループを提案・作成してくれる機能。
複数のタブをまとめてタイトルをつけ、畳んだり開いたりできる機能「タブグループ」はこれまで手動で使う必要がありましたが、AIが整理を肩代わりしてくれる格好です。
実際の操作は、タブ上で右クリックするか、タブの左側にあるドロップダウン矢印をクリックして「Organize Similar Tabs」(類似タブを整理)を選択。すると見分けやすいグループの名前や絵文字が提案されるので、その中から選ぶだけです。
独自の壁紙をAI生成
Android 14とPixel 8シリーズで導入された生成AIによる壁紙機能が、Chromeにもやって来ます。
BardやChatGPTのようにテキストを直接入力するのではなく、Chromeが提示した選択肢を選んでいく形のため、プロンプト入力に不慣れでも素早く生成できます。テーマ/ムード/ビジュアルスタイル/カラーが指定可能です。
たとえばテーマは「オーロラ」、ムードは「静謐」、スタイルは「アニメーション」と選んでいくだけで、自分のイメージに合った壁紙を作成できます。
また、自分がアップロードした写真やChromeウェブストアで入手できるテーマを元に、Chromeにカスタマイズさせることもできます。
どのページでも文章下書きを支援
Chromeでアクセスしたウェブ上で、テキストを書くことをAIが支援します。たとえばレストランのレビューを書いたり、パーティーの参加表明をしたり、賃貸マンションの正式な問い合わせをするなど、テキスト書き込み全般に対応します。
まず、テキストボックスや入力フィールドを右クリックし「Help me write」を選択。たとえば不動産の問い合わせで「この物件に興味がある。犬が飼えますか?」と入力すれば、適切な問い合わせに書き直してくれます。さらに、口調やテキストの長さを調整することもできます。
¥33,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
特にタブのスマート整理や下書きのAI支援は、日本でも提供が強く望まれそうです。