米Googleのスンダー・ピチャイCEOは、同社サブスクリプションサービス「Google One」の加入者が1億人を突破したことを発表しました。
先月末、ピチャイ氏は親会社Alphabetの2023年度第4半期決算発表にて、Google Oneの加入者が1億人を超えようとしていることを報告。それから、約10日後のこととなります。
Google Oneは、Googleアカウントを持つユーザーを対象とした有料サービス。無料のGoogleアカウントで利用できるストレージが15GBに対して、Google Oneの最も安いベーシックは100GBまで月額250円、年額2500円で利用できるようになります。
ストレージは最大5人のユーザーと共有でき、「消しゴムマジック」などGoogleフォトの追加機能やVPN、ダークウェブのモニタリングといった特典も利用可能です。
さらにプレミアムプランでは2TB、月額1300円/年額1万3000円。ベーシックに加えて、Google Workspaceのプレミアム機能(YouTubeのライブ配信等)を提供します。
そして2月8日には、新たな上位プラン「Google One AI プレミアム」を提供開始。プレミアムの機能を全て含みつつ、Google最高峰AIモデルGemini Ultraを搭載した「Gemini Advanced(英語版のみ)」を利用できます。
上記の投稿で、ピチャイCEOはAI プレミアムプランにも言及。これにより「勢いをさらに加速させる」との意気込みを語り、同プランでGemini Advancedに加えて、今後はGmailやGoogleドキュメントなどのAI機能を近日中に提供する予定を再確認しています。
これに先立ち、今月初めにGoogleは、YouTube MusicとYouTubeプレミアムの総ユーザー数が、トライアルを含めて1億人を突破したと発表していました。
有料プランYouTubeプレミアムは昨年8月、日本国内でも値上げしています。そして加入者限定の高画質モード「1080p Premium」をデスクトップでも提供する一方で、広告ブロッカーを使わないように警告してプレミアムへの登録を呼びかけるなど、加入を促す様々な措置を打ち出しています。
これまでGoogleは、企業からの広告収入を経営の主軸としてきました。今後もその基本路線は続けつつ、一般ユーザー向けの有料サービスをもう1つの軸に育てていくつもりかもしれません。