英Nothing Technologyは、Nothing Phone (2a) の予約購入者向けに、対話型AIサブスクリプション「Perplexity Pro」1年分の無料アクセスコードを提供すると発表しました。3月19日までに購入したユーザーを対象とするため、猶予はわずかです。コードの使用期限は4月30日まで。
Perplexityは、ユーザーからの質問やコンテンツの要約、文章の草稿提案などが行える対話型AIサービス。質問に対して簡潔かつ正確な返答をする調整を施し、文脈認識、長期的な使用に伴うパーソナライズも行うとしています。WebブラウザのほかAndroid/iOSアプリを提供中です。サービス対象地域は英国のほかオーストラリア、インド、日本、韓国、シンガポール、EU、米国。
有料版の「Perplexity Pro」も展開しており、こちらでは曖昧な質問への返答として一般的な回答とともに詳細を尋ね返し、対話を通して精度の高い返答を試みる「Pro Search」が利用可能。AIモデルの切り替えや画像のアップロードにも対応します(画像への回答はGPT-4)。利用料は月額20ドル、年額200ドル。追加で月額5ドルを支払うことで、API (pplx-api) へのアクセスも提供。Perplexity Proユーザー向けのDiscordサーバも用意しています。
Pro Searchは1日あたり最大600回まで利用可能。選択可能なAIモデルは、Nothingの説明によるとChatGPT-4 Turbo、Claude 2.1、Mistral Largeのほか、自社開発モデルのExperimental 70bなどに切り替えられるとしています。なお、Pro Searchの最新版ではLLM最強をうたうClaude 3 Opusを1日5回まで、その下位バージョンであるClaude 3 Sonnetは制限なしで利用できます。
Perplexityは、2022年12月に「会話型検索エンジン」として始まったサービスです。特にユーザーが求める情報を深堀りするPro Searchについては、AIとの対話を通してニッチな情報にも高い精度で到達できるとして、一般的なWeb検索エンジンで求める情報が思ったように探せないニーズを掴んで一定の評価を得ています。
最近は調べ物をするときに対話型AIを使うという話もかなり見かけるようになってきました。求める情報に関する精度や、最新の情報をキャッチアップできているかなど、細かい部分については実際にそのサービスを使ってみないとわからない部分があるはずなので、もしNothing Phone (2a) の購入を検討している場合は、Perplexity Proを使ういい機会になり得るのではないでしょうか。