Microsoftは3月21日(現地時間)、オンラインイベント「Advancing the New Era of Work with Copilot」を開催し、法人向けの「Surface Pro 10 for Busines」「Surface Laptop 6 for Business」を発表しました。
ビジネス専用に構築された初の「Surface AI PC」をうたいます。
すでに予約受付を開始しており、日本での価格はどちらも20万3280円から。発売は4月9日の予定です。
Surface Pro 10
Surface Pro 10は、13インチ(2880×1920ピクセル)ディスプレイを搭載する2-in-1タブレットPC。画面や本体サイズは先代Surface Pro 9から変わりませんが、仕様上は33%明るく、コントラスト比も高くなっています。カスタム設計の耐久性のある反射防止コーティングも追加されています。
プロセッサには、Intel Core Ultra 5 135U / Ultra 7 165Uを搭載。Surface Pro 9と比較して、最大53%パフォーマンス向上と表現しています。メモリは8/16/32/64GB(LPDDR5x)、ストレージは256GB/512GB/1TB(Gen 4 SSD)。
ビデオ通話体験の向上に注力しており、これまでのWindows 2-in-1 またはラップトップに搭載された中で最高の前面カメラという新しい「Ultrawide Studio Camera」を搭載。
114度の画角を備えた初のWindows PCだとしています。動画撮影は1440pで、NPU上で実行されるAIにより、ユーザーがフレーム内に収まるように画角を調整するWindows Studio Effectsが利用できます。
ビジネス向けということでセキュリティ面でも強化されており、YubiKey 5CなどのNFCセキュリティキーが利用できるNFCリーダーを備えています。
インターフェースはUSB Type-C(USB 4/Thunderbolt 4)×2、Surface Connect。
新しいSurface Pro キーボードには、Copilotキーも搭載。英語版キーボードでは、アクセサビリティに配慮した太字のフォントで高コントラストのキーボードも用意します。
Surface Laptop 6
Surface Laptop 6は、Surface Pro 10と同じくCore Ultraを搭載しますが、こちらはよりハイエンドな「Hシリーズ」のCore Ultra 5 135HまたはUltra 7 165Hとなっています。
Microsoftによると、Surface Laptop 5と比較して最大2倍のパフォーマンスとのこと。
ディスプレイは、13.5インチと15インチの2モデルがラインアップ。反射を最大 50% 削減する反射防止、および環境に応じて色を最適化する適応色技術を搭載します。
フロントカメラには、新しいSurface Studio Cameraを搭載。動画撮影は1080pですが、Surface Pro 10と同じくWindows Studio Effectsによりユーザーがフレーム内に収まるように調整できます。
Surface Laptop 6のキーボードも、もちろんCopilotキーを搭載。
インターフェースは13.5インチモデルがUSB Type-C(USB 4/Thunderbolt 4)、USB-A、3.5mmジャック、Surface Connect。15インチモデルはUSB Type-C(USB 4/Thunderbolt 4)×2、USB-A、3.5mmジャック、Surface Connect。
なお、米国とカナダの15インチモデルでは、政府機関や金融サービスなどのユーザー向けにスマートカードリーダーを搭載オプションを選択可能。これにより、パスワードなしでログイン可能になります。
Microsoftアダプティブアクセサリ
法人向けのSurface Pro 10、Surface Laptop 6発表に合わせ、個人向けには以前から販売されていた「Microsoft アダプティブ アクセサリ」の法人向け販売も開始するとのことです。
今回は個人向けモデルの発表はありませんでしたが、Microsoftは年次開発者会議「Build 2024」(5月21日~23日)の直前、5月20日(米国時間)に「ハードウェアとソフトウェアにまたがるAIビジョン」に関する特別イベントを開催するとの話も出ています。個人向けモデルに関しては、このイベントで発表される可能性もありそうです。