短いオーディオクリップをアップロードして、そこから曲を拡張していく機能がようやくSunoでも使えるようになりました。
利用できるのは課金ユーザーのみ。アップロードしたクリップを拡張していくやり方です。
Xでやりますよと発表した後にライバルであるUdioが機能を公開してしまったのですが、時間をかけたあっただけのことはあり、実装はこなれています。
アップロードできるのは6秒から60秒のクリップ。ちゃんとしたリズムがないとうまくいかないのはUdioと同様。
アップロードするのはファイルだけでなく、その場で録音することも可能です。いいメロディーを思いついたらとりあえずSunoにで録音しておくのも良いでしょう。
録音したものは1つの独立した曲となります。この時点でタイトルとカバーアートをつけます。その曲をExtendで拡張していくという方式。
この時点から拡張しますよ、という秒数を指定し、音楽スタイルや歌詞、タイトルを入れるてExtendボタンを押します。
通常だとExtendで延長されるのは最大2分ですが、今回は3分33秒のクリップが生成されました。参照した元オーディオが27秒だったので、合計で4分ということです。今回はトランス系ということで、これで終了はしませんでしたが、多くの曲はこれで十分と言えるでしょう。
Extendにかかる時間は従来と同じく10秒もかかりません。
出来上がった曲を聴くと、オリジナルクリップのシンセソロや、チープなピアノのメロディーラインなどが後でちゃんと登場し、モチーフとして使われていることがわかります。
この辺りはより長い曲(4分)を作れるコンテキストウィンドウを持っているSunoの方が優位なようです。
おかげで、42年前の黒歴史曲が2回目の変身を遂げることができました。
Sunoは時間と手間をかけずに十分な長さの完成曲ができるところがとても便利です。パラメータをいじりながら試行錯誤できるUdioもいいのですが、なにせ待ち時間が長いので。結論としてはどちらも良い。
では、以前Udioで作った曲をSunoで完成させたらどうなるか、試してみました。
使ったのは日本人女性ボーカルのボサノバ。かなり生々しい歌声で、その続きをSunoでできるかどうか。「音質はUdioの方が上」という認識が一般的なので、そこの落差があるかどうかを検証したかったのですが、結論としては違和感なし。
プロンプトの長さ制限がSunoよりも緩くてオリジナリティのある曲を作りやすいUdioで短いクリップを生成し、それをSunoで完成させるというのが黄金パターンになりそうです。