GitHubは、日本時間10月30日未明に開幕したイベント「GitHub Universe'24」で、自然言語による指示だけで、パーソナライズされた小規模なアプリケーション(Micro-App)をすぐに生成できる「GitHub Spark」の テクニカルプレビューを発表しました 。
下記はGitHub Sparkのデモとして公開された動画の一部をキャプチャしたものです。
例えばユーザーは、ダッシュボードから「An app for me to log all the cities I've travelled with a review and star rating」(これまで旅行したことのあるすべての都市のレビューと星の数での評価を記録するアプリ)のように、作りたいアプリの内容を自然言語で入力します。
すると即座にアプリケーションがプレビューされます。GitHub Sparkではコードの生成やビルドといった手順はなく、このようにすぐに動作するアプリケーションが生成されることが大きな特徴です。
テーマエディタでダークテーマやライトテーマ、アクセントカラーやスケールなどを設定できます。
次は「Allow the user to update and delete items in ther cities travel list」と指定し、記録の変更や削除を可能にする機能を追加します。
このようにGitHub Sparkでは、最初にアプリケーションの仕様を箇条書きでまとめて指定するのではなく、機能追加の指定や変更などを自然言語で示し、プレビューで確認し、また次の追加や変更を示す、という作業を繰り返すことでアプリケーションを完成形に近づけていきます。
ユーザーがプログラマーであれば、コードを参照してカスタマイズすることも可能だと説明されています。
作ったアプリケーションは自分のダッシュボードに表示され、すぐに利用できます。また他のユーザーに公開し、シェアすることも可能です。
GitHub Sparkはデスクトップ、タブレット、モバイルデバイスのいずれにも対応します。
GitHub Sparkはプログラマー向けのサービスではなく、「10億人が開発者になるための支援を行う」という同社が掲げるビジョンを実現するためのサービスという位置づけとなっています。
同社CEOのトーマス・ドムケ(Thomas Dohmke)氏は「GitHub Sparkによって、10億人以上のパソコンやスマートフォンユーザーがGitHub上で自分のマイクロアプリを開発し、共有できるようになり、AI時代にふさわしいクリエイターネットワークを実現します」とコメントしています。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が掲載した『[速報]GitHub、自然言語による指示だけでアプリケーションを生成する「GitHub Spark」テクニカルプレビュー公開』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。