サムスンが突如(というほどでもないですが)2024年10月21日に発表したGalaxy Z Fold Special Editionは、本体の厚さをGalaxy Z Fold6より大幅に薄くしたスリムな折りたたみスマートフォンです。
初代Galaxy Foldからサムスンの折りたたみモデルを使い続けている筆者にとって、この製品はぜひ使いたいと思わせる魅力がありました。本体の薄さもさることながら、開いたときのディスプレイサイズが8型と大きくなり、また閉じたときのディスプレイもアスペクト比が21:9とXperiaと同じサイズ。
「閉じると普通のスマホ、開けば(より)大画面の小型タブレット」となるので使い勝手は大きく進化しています。実は他の中国メーカーの折りたたみスマートフォンはすでにそのような形状になっており、グーグルのPixel 9 Pro Foldも2世代となり同様の形状になりました。
ではどうやってGalaxy Z Fold Special Editionを買うのか。とりあえずいてもたってもいられず、10月25日から韓国国内で発売(展示)開始ということで当日ソウルへ。ソウルの副都心、カンナムにあるサムスンストアはGalaxyシリーズのフラッグシップストアでもあり、ここならまずは展示があるだろと思い行ってみました。ところが店員さんの答えは「展示も販売も無し」。あっけなく敗退です。
実はサムスンから韓国向けにプレスリリースが出ており、Galaxy Z Fold Special Editionはいくつかのデパートで特設コーナー(ポップアップ)で展示されるとのこと。同じカンナムエリアにある新世界デパートにポップアップがあるとのことで、急いで向かったのでした。
デパートの9階に上がると、ありました!
興奮しつつ写真を撮りながら「購入できますか?」と聞くと(スタッフの1名は日本語ができた)、「予約だけなんですよ」とのこと。しかも予約後、入荷予定がたったときに折り返し電話がかかってきて購入の最終確認をするとのこと。そのため韓国に居住していなくては購入できないのです。仕方なくその日はあきらめ、お店を後にしたのでした。
ところでソウルにもスマートフォンを販売する店舗が集まった「スマホビル」がいくつかあります。そのうちの1つ、ヨンサンはデパートの1フロアに店舗が集まっているうえに、ソウル中心部から近くて便利な場所。韓国はよく限定のGalaxyモデルが出てくるため、ここへ行けば定価より高いものの入手することもできました。ところがいま、そのスマホビル(フロア)は無くなってしまい、付近のビルへと散らばってしまいました。後からですがそれらのお店をいくつか回ってみたのですが「Galaxy Z Fold Special Editionの入手は難しい」との回答。やはりオンライン予約&電話で応答という面倒なステップで購入しなくてはならないため(しかも入荷まで最大1か月程度待つかもしれず)、転売される数も少ないようです。
さてGalaxy Z Fold Special Editionの購入は出来ないものと、あきらめかけていた時に、韓国に住む日本人の友人から「代理で購入しようか」とのありがたいお言葉をもらいました。Galaxy Z Fold Special Editionの価格は278万9600ウォン、約31万円です。幸いにして有人は韓国だけではなく日本、香港に銀行口座を持っているので、立て替えてもらったお金の振り込みも簡単です(筆者は香港在住)。そこでお願いをすることに。10月31日にサムスンストアに連絡して予約を入れてもらいました。
当日に購入意思の確認の折り返し電話があり、その際「入荷は11月末」と伝えられたとのこと。また代金の支払いは先に済ませなくて貼らなないとのこと。約31万円の支払いをおこなってもらいましがが、こちらも震えてしまいます。
あとは入荷を待つだけ。11月末まで1か月、結構長いです。ところが11月8日に「入荷した」との連絡があったとのこと。支払いから約1週間、結構早かったです。友人は平日はいけないので週末にサムスンストアへ行ってもらい無事に受領したのは翌11月9日でした。
あとは自分がソウルにいつに行くか、です。11月は恐ろしいほどの多忙で、
10月29日-11月3日 日本
11月4日 (一瞬香港)
11月4日ー7日 バルセロナ
11月8日 ジュネーブ
11月9日 北京
11月10日ー14日 日本
11月15日ー17日 広州
という予定でした。そこで無理やり日本から広州へ行くのをソウル経由にすることで、11月13日にソウルへ。友人にあいサムギョプサル屋で無事Galaxy Z Fold Special Editionを受け取ったのでした。
さて自分のものになったGalaxy Z Fold Special Edition、最高です。薄くなり大画面化したことで今までのGalaxy Z Foldシリーズと使い方が若干変わってきます。
特に2つのアプリを同時に並べたとき、どちらも画面が狭くないので見やすいですね。一方でSペン非対応になったためメモ書きができないのが困ったもの。あえてGalaxy Sシリーズ(Ultra)を買うべきか悩んでいます。
*今回の記事をよりよく知るための補足情報や追加写真などを、テクノエッジ アルファ内の「スマホ沼」に投稿しています。
テクノエッジ アルファはテクノエッジが運営する有料会員コミュニティです。その中で山根ハカセこと私と矢崎編集長が「ハカセとACCNのスマホ沼」というコンテンツをやっています。詳細やお申し込みについては、下記をご参照ください。