シャオミがフォルダブル(折りたたみ画面)スマホの新製品 Xiaomi MIX Fold 2を中国向けに発表しました。
Xiaomi MIX Fold 2 は開けば8インチ2160 x 1914のミニタブレット級画面に、畳めば6.56インチ2520 x 1080 (21:9)の一般的な大画面になるフォルダブルスマホ。
表裏に二つのディスプレイがあり、広いメイン画面を内側に折りたためば、外側のカバー画面で一般的なスマホのようにも使えるという、サムスンの Galaxy Z Foldシリーズと同じ形式です。
フォルダブルは二つ折りにする原理上、また画面を内側に折る場合は曲率半径を稼ぐ(できるだけ緩く曲げる)ためヒンジ部分がどうしても厚くなりがちですが、MIX Fold 2は開いた状態で5.4mm、畳んで11.2mmという薄さを実現。
(参考までに、サムスンが発表したばかりの Galaxy Z Fold4 の厚みは開いた状態で約6.9mm、閉じた状態で約17.1mm)
Galaxy Z Fold4 のカバー画面(閉じたとき使う外画面)は23.1:9というかなり細長い縦横比の6.2インチでしたが、MIX Fold 2は一般的なフル画面スマホに近い21:9で対角6.56インチ。畳んだ状態でも画面が広い点が特徴です。
ディスプレイは広さだけでなく表示品質も売り。メインもカバーも、120Hzアダプティブリフレッシュレート、輝度1000ニト、コントラスト比800万:1、HDR10+およびDolby Vision対応、DCI-P3広色域をうたいます。
LEICAコラボのカメラも強化しており、背面のメインはソニー IMX766センサの50MP広角(F1.8)、8MP光学2倍望遠 (f2.6)、12MP超広角(F2.4)のトリプル構成。
カバー画面側のサブには、パンチホール式の自撮り用20MPカメラを搭載します。広いメイン画面側にはカメラ非搭載。
(参考までに、Galaxy Z Foldはメイン画面にも自撮りカメラを搭載。L字型に立てたFlex Modeで、ハンズフリーでビデオ通話しつつ別のアプリも参照するといった使い方を訴求しています)
プロセッサは各社フラッグシップが搭載する Snapdragon 8+ Gen 1。RAMは12GB LPDDR5、ストレージは256GB / 512GB / 1TBのUFS 3.1接続。
ほか67W充電に対応した4500mhAバッテリー、デュアルNano-SIM対応5G、WiFi 6E、Bluetooth 5.2、NFCなど。
OSは折りたたみに最適化したAndroid 12Lベースの MIUI Fold。全画面アプリを三本指で横に払うようにスワイプすると左右分割になり、もうひとつのアプリを選べるといったジェスチャを採用します。
畳んでも重さは半分にできないのはフォルダブルの痛いところですが、MIX Fold 2 は初代の300g超から大幅に軽量化した 262g。Galaxy Z Fold4 は約263gなので、実測上はさておきカタログでは一応1g軽いことになります。
中国での価格は8999元から。現行レートで日本円にして約18万円。