アップルが第2世代AirPods Proを発売してから数ヶ月が経ちましたが、さらに新型のAirPodsやBeatsブランドの完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds+」が開発中のようです。
これらはどちらも、iOS 16.4ベータを解析した結果から見つかったもの。先月末にも新絵文字21種が見つかるなど、ベータ版はアップル公式にして最大の情報源ではあります。
まず新型AirPodsについては、iOS 16.4ベータ内に言及があったとのこと。そこにはモデル番号が「A3048」のAirPods本体と、モデル番号「A2968」の充電ケースに触れられていました。
第3世代AirPodsが発売されたのは2021年10月のこと。その後に第2世代AirPods Proも登場しており、今のところ新型AirPodsの発売が間近という有力な情報はありません。
もっとも、アップルが将来的にAirPodsをヘルスケア戦略に組み込むつもりであることは、複数の情報源が伝えてきたことです。
同社の内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者も、来年か再来年に「AirPodsを健康ツールにアップグレードする」と予想。さらに「ある種の聴覚データを取得する機能」と付け加え、耳の健康情報を収集する、あるいは補聴器的な機能を追加すると示唆していました。
もっとも「アップグレード」がハードウェア新製品を意味しているのか、それともソフトウェア更新なのか、あるいは更新を通じて隠しセンサーなどを有効にするのかは不明です。
が、EUの新たな規制に合わせて今年秋のiPhone 15(仮)がUSB-Cを搭載した後、AirPodsの充電ケースなどもUSB-C端子に切り替えるとの予想もあり、2024年以降になにか動きがあるのかもしれません。
もう1つは米9to5Macが発見した「Beats Studio Buds+」の手がかりです。開発コード名「8214」は2021年発売の現行モデルBeats Studio Budsと同じく、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを搭載。
またBeats Studio Budsのように、新モデルでもBeats向けカスタムチップが採用され、AirPodsのH1/H2チップは使われないとのことです。
どこが現行モデルと違うのかと言えば、1つにはAirPodsや他のBeatsイヤホンのようにオーディオ共有、自動デバイス切り替えに対応すること。これらの機能はStudio Budsにはなく、非H1/H2チップながらもアップル製品のエコシステムに加わることになります。
また新Beatsイヤホンは、再生/一時停止のメディアコントロールのほか、長押しでノイズキャンセリングモードを切り替えるオプションが搭載されるとのこと。もっとも、現行のBeats Buds Proにも同じような操作は備わっており、より細やかな操作ができるのかもしれません。
さらに9to5Macは新型イヤホンの画像も入手しており、「b」のロゴがゴールドで書かれた新色ブラックが公開されています。
Beats Studio BudsシリーズはiPhone・Androidともに使えるAirPodsの廉価版的な位置づけであり、独自の新機能を期待できるカテゴリーではありません。とはいえ、値上げを抑えてオーディオ共有などをAirPodsに近づければ、人気商品となりそうです。