Google、初の折りたたみ機「Pixel Fold」公式動画をツイート。正式発表は5月10日

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Google公式アカウントは噂の折りたたみデバイス「Pixel Fold(仮)」の動画をツイートしました。正式発表は5月10日、つまり開発者向けイベント「Google I/O」の場でお披露目されるようです。


同社が折りたたみ端末を開発しているとの噂は数年前からありましたが、発売がキャンセルされた、あるいは延期されたと何回か報じられたこともあり。そうした紆余曲折を経て、ようやく正式に姿を現しました。

わずか8秒の動画ですが、折りたたんだ状態ではPixelスマートフォンを思わせるカメラバー、そこからスムーズに開いて内部ディスプレイを展開、サムスンのGalaxy Z Foldシリーズよりも横に広めのアスペクト比、タブレットを思わせるホーム画面のアイコン配置など、概ねこれまでのリーク情報を裏付けるものとなっています。

それら噂話をおさらいしておくと、搭載プロセッサはTensor G2チップで、メモリは12GBのLPDDR5 RAM。ストレージ容量は256GBと512GBの2種類。

そしてカバーディスプレイ(折りたたみ時の外側画面)は5.8インチの有機ELで解像度は2,092×1,080/408ppi、アスペクト比は17.4:9。注目の折りたたみ画面は7.6インチの有機EL、解像度は2,208×1,840/380ppiでアスペクト比は6:5で、外側・内側ともに120Hz対応といったところです。

また折りたたみデバイスでネックとなりやすいのが、折りたたみ画面のシワや耐久性に深く関わるヒンジ(折りたたみの軸)です。この点については、「折りたたみ式で最も耐久性あるヒンジ」を搭載し、耐水性能も備えているという内部資料を見たと米CNBCが主張していました。

流出したモックアップから、本体を畳んだときにディスプレイの端がヒンジ内部に少し収納される「水滴型ヒンジ」とも推測されていました。この水滴型ヒンジは画面のシワが目立ちにくく、折りたたみ時も薄くしやすいメリットがあり、OPPO Find N2にも採用済み。サムスンの次期「Galaxy Z Fold5」にも搭載が噂されています。

そうした長所もありつつ、「かなり重くなる」と予想されています。その代わりバッテリーも最大級となり、通常使用は24時間、低電力モードは最大72時間持つとの説もあります

気になる価格は1799ドル~、つまり競合するGalaxy Z Fold4と同等になるとみられています。その割高感を抑えるために、予約したユーザー全員にPixel Watchを無料で提供すると、リーカーのJon Prosser氏は主張しています。

正式発表前にハードウェアの情報は出尽くした感もありますが、Googleが自社製品で初・折りたたみ画面のユーザーインタフェースをどのように設計したかは、まだ謎に包まれています。現地時間で5月10日、日本時間では5月11日午前2時~のGoogle I/Oで発表された後、6月末発売が有力視されていますが、これまでの折りたたみ製品の反省を活かした使いやすさと耐久性を期待したいところです。

《Kiyoshi Tane》

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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