Googleの新スマートフォンPixel 8 Proは、Pixelシリーズとしては初めて、物体の表面温度が測れる温度センサを搭載しています。
スマートフォンでの温度計測というと、サーマルカメラを搭載して温度を映像として捉えられる機種もありますが、Pixel 8 Proの温度センサはそういったものはなく、近い距離でセンサを向けた対象の表面温度を測定できる機能です。
発表会では、鍋の温度や哺乳瓶の温度を簡単に計測できると説明していました。非接触の温度計測というと、コロナ禍ですっかりメジャーになった体温計測を思い浮かべますが、もちろんこの用途も考慮されています。
ただし、現状では未対応。体温計としては認可を与える当局のFDA(米国食品医薬品局)に申請しており、将来的には体温を測定して、その値をFitbitアプリに記録できるようになるとのことです。
なお、この温度計測については、すでにヘルプページも公開されていました。それによると、計測するにはセンサと対象物を5cmほどに近づける必要があります。高温の蒸気が出ている場合には、蒸気がない場所を測定するか、蒸気が消えてから測定するようにとのことなので、なべ物などの温度測定には向いていないかもしれません。
油の温度を測るのには使えるかもしれませんが、スマートフォンを加熱中の油の5cm以内に近づけるのは、なかなか勇気がいりそうです。
実際とのところ、料理で使うのであれば、フライパンや鉄板の表面温度の確認といったところでしょうか。あとは、使用例として挙げられていた哺乳瓶の温度確認にも使えそうです。
ガジェット好きな人であれば、他のスマートフォンやPCの発熱具合を確認するのにも使えそうですが、この用途であればサーマルカメラの方が便利ではあります。
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