旧TwitterことXは、昨年末に休眠アカウント約15億を削除して名前を開放すると予告。さらに今年5月からは公式ポリシーも「少なくとも30日ごとのログイン」を必須と改め、削除を開始すると通告していました。
それに続き、Xが休眠アカウントから開放したユーザー名を販売する取り組みを強化し始めたと米Forbesが報じています。
同誌が入手した電子メールによると、X社内の「@Handle Team」と呼ばれるチームは、ユーザー名を購入できるマーケットプレイスの準備を始めたとのこと。すでに、購入する可能性のある人々に一律5万ドル(約750万円)で回収したユーザー名を提供するという勧誘メールを送ったと主張しています。
今のところXのポリシーは、「非アクティブなユーザー名を開放することはありません」と定めています。
もっとも、オーナーのイーロン・マスク氏は5月、Xの利用を停止すると宣言した米公共ラジオ(NPR)に対して、ツイートを再開しなければ「@NPR」のユーザー名を他者に割り当てると通告。それと合わせて「わが社のポリシーは、明らかに休眠状態のユーザー名をリサイクルすることだ」と述べていました。
これら過去の発言を振り返ると、休眠ユーザー名を販売するマーケットプレイスの開設は自然な流れにも思えます。が、約750万円を支払う価値のあるユーザー名がどのようなものか、複数の注文が被った場合はどのように処理するのか、興味深いところです。
なお、最近のXは広告事業以外の収益源を強化することを目指しているようです。先月末にも、有料プランX Premiumに上位プラン「Premium+」と廉価プラン「Basic」を追加したばかりです。