イーロン・マスク氏がTwitrter(現X)を買収し、無料APIの提供を終了したあたりから活発化した印象があるTwitter代替SNS。Twitterの共同創業者で元CEOのジャック・ドーシー氏が支援する分散型SNSのBlueskyもその1つです。
そのBlueSkyに、TweetDeck(現X Pro)風の複数カラムを備えたWebクライアント「deck.blue」が登場しています。といっても、Bluesky公式クライアントというわけではなく、公開されているAPIを利用したサードパーティアプリです。
公式サイトによると、開発は8月から1人で始めたとのこと。その後、数人のメンバーが加わり10月にほぼ現在の形となったv2.0.0がリリースされました。ちなみに最新版はv2.1.3となっています。
もとからTweetDeckのようなクライアントを目指したというだけあり、複数カラムの表示やカラム幅の変更、表示するメディアサイズ、フォントサイズの変更など、TweetDeckっぽい機能をひと通り備えています。また、Bluesky上で初めてハッシュタグをサポートするサードパーティアプリとのことです。
TweetDeck(現X Pro)は、プレミアムメンバー専用になってしまいましたが、deck.blueは無料で利用可能。また、2/3/5/7ドルのサブスクリプションに加入すると、マルチアカウントやスケジュール設定などの追加機能が利用できます。
Blueskyはまだベータ段階であり、登録には招待コードが必要となりますが、9月にはユーザー数が100万人を超えるなど着実にユーザー数を増やしています。同じくTwitter(現X)の代替SNSとして有力視されているMetaのThreadsが1億弱のユーザーを獲得したことと比べるとかなりペースが遅いですが、これはサーバー負荷の調整やモデレーションなどを含むユーザーサポートをしっかりしたいということから意図的に行われていること。ただ、待機リストには100万ユーザーがおり、毎週何万通もの招待コードを送っているとのことなので、今後は成長ペースが拡大していくのかもしれません。