スナック菓子「ドリトス」を製造販売するフリトレーは、ゲームのボイスチャット(VC)やZoomその他のビデオ・音声会議などの通話音声に自分の咀嚼音が乗らないようにする、モグモグ音キャンセラーアプリ「Doritos Silent」を発表しました。
ドリトスと協力してこのWindowsアプリを開発したSmooth TechnologyのDylan Fashbaugh氏は、約500人の協力者にドリトスを食べる際の音を10回以上録音してもらったとしています。
つまり合計5000回以上のドリトスを食べる音を使い、これに大人数が話している場所の音組み合わせてAIを強化。人々の会話の中からドリトスを食べるときの音だけを除去可能にしたと述べています。
なお、AIの強化はドリトスの音を学習させたものの、このアプリはドリトス以外のスナック菓子でも機能し、ポテトチップスからクラッカー、果ては生野菜の咀嚼音も消すことができるとのことです。
Fashbaugh氏は、友人とオンラインゲームを楽しんでいる最中に、相手が突然バリボリと菓子を食べ始めたら集中力をそがれ、興ざめしてゲームを辞めてしまう可能性が高いとし、このアプリはそうした場面に最適だとしました。
もちろん、こんなアプリを作るぐらいなら、咀嚼音が発生しにくい「ぬれせんべい」のようなドリトスを開発すれば良いのでは、と思う人もいるでしょう。実は、ドリトスは2018年にそのような菓子を開発して「女性向け」として売り出したことがありましたが、やっぱりスナック菓子はあの音がある方がおいしく感じるのか、期待したほど売れなかったとのことです。
なお、Doritos Silentの紹介ページにはアプリの最低環境と推奨環境が記されており、最低スペックはWindows 10 / 11(64bit)、第7世代プロセッサー、4GB RAM、200GBの空き容量とされています。
さらに推奨スペックの方には「第9世代プロセッサーと8GB RAM、200GBのストレージ」と記されていますが、そんなにリソースを食うのなら、PCゲーマーにそっぽを向かれそうで心配です。
また紹介ページには、ほかにも「このアプリは現在のところWindows版のみです」と記されて、将来的にMacやその他の環境向けにもリリースされそうな雰囲気を醸していますが、本当に出るのかはわかりません。
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