MSIが、Windows 11搭載のポータブルゲーミングPC「MSI Claw A1M」を発表しました。詳しい価格や発売日などは明かされていませんが、今後数か月以内に発売されるようです。
ディスプレイの左右にコントローラーを備えたSteam DeckあるいはNintendo Switch的な端末は2023年に各社からいろいろと発売されました。Windows 11端末としては、ASUSのROG Ally、LenovoのLegion Goなどがありますが、いずれもAMD Ryzen Z1シリーズを搭載しています。Ryzen Z1に限らず、このスタイルの端末では、Ryzen 7 7840Uなど、AMDの独占状態となっています。
しかし、MSI Claw A1Mは、AMDではなく12月に発表されたIntelのCore Ultra 7 155Hを搭載。GPUは内蔵のみとなりますが、その内蔵GPUはIntel Arc Graphicsになっており、性能が大幅に向上しています。AMDのRadeonと比較してどうなのかは、今後の検証を待つ必要がありますが、ある程度のゲーム性能が期待できそうです。
また、CPUがIntelベースになったことで、ポータブルゲーミングPCでは珍しくThunderbolt 4に対応します。最近では小型の外部GPUが増えてきており、Thunderblotならフルサイズの外部GPUも利用できるのがメリットとなりそうです。
ただ、インターフェースとしてはこれ1つで、他にはオーディオジャックとmicroSDカードリーダーがあるのみです。
ディスプレイは7インチ 1920×1080ピクセルのIPS液晶で、リフレッシュレート最大120Hz、輝度は500nits(標準)。コントローラー部は、左右のスティックにABXYボタン、十字キー、左右バンパーとトリガーボタン。背面左右のマクロボタンを搭載しているのはROG Allyに近い印象です。
バッテリー容量は53Whr。ROG Allyの40Whr、Legion Goの49.2Whrに対して多めですが、Intel Core Ultraとの組み合わせでどれだけバッテリーが持つのかは、まだ未知数です。RAMはLPDDR5-6400対応。いまのところストレージを含めて搭載容量は明かされていません。
このほか、無線関連はWi-Fi 7にBluetooth 5.4対応。サイズは294×117×21.2mmで重さは675g。
価格と性能次第ではありますが、今年はIntel Core Ultraを搭載したゲーム機も多数リリースされるのかもしれません。