Meta Quest、移動中でも使えるトラベルモードを開発中。次期アップデートv65 以降で追加?

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Apple/YouTube

アップルの空間コンピュータApple Vision Proにあり、MetaのQuestヘッドセットにない機能の1つがトラッキングの「トラベルモード」です。

Meta QuestなどのVR / XRデバイスは、様々なセンサを使ってユーザーの動きを捉え、表示に反映します。

しかし飛行機や電車などで移動中は、乗り物の揺れや加減速なのかユーザーが動いたのか分からず、仮想世界が揺れたりすっ飛んでしまう現象が起きます。

いわゆるトラベルモードは一部のセンサを無効にしたり使い方を変えて、乗り物の中でも安定した表示にする機能です。

(離着陸時に電波を発さないようにする航空機モードとはまた別です)

次期v65ソフトウェアアップデートでは、このトラベルモードが追加される可能性が浮上しました。

Xユーザーの@Lunayianは、Quest v65を解析したところ、トラベルモードの文字列が大量に追加されたと報告しています。現在v65は、公開テストチャンネルでテスト中です

ここ数ヶ月、Metaはアップル製品を意識するかのようなアップデートを繰り出しています。2月には空間ビデオ対応のv62を、今月初めにはパススルー品質を改善するv64を配信していました。



また機内でメニュー画面が飛び去る報告に対して、MetaのCTOであるアンドリュー・ボズワース氏が「(改善に)取り組んでいる」とコメントしていました。それが、今回のトラベルモードを指していたのかもしれません。

v64では「寝転がったまま使用」が可能になったこともあり、トラベルモードも加われば、Meta Questヘッドセットの活躍の場が在宅から空の旅まで広がりそうです。

(なお「トラベルモード」といっても、どの状況で使えるのか、使うことを想定した機能かはまだ不明。

たとえば航空機モードは、大きな加減速がある離着陸時ではなく、一定速度で巡航する場合に利用する想定です。

機器によってはセンサ類をオフにしてただ頭の動きに追従するトラベルモードもありますが、小刻みに表示が揺れて使いにくい場合も。実装方法と効果、移動方法によっては、トラベルモードでも使えないかもしれません)

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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