AIがカバー曲を作れるように。Suno AI曲の音楽スタイルや歌詞を変えて新しいアレンジで(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

作曲AIサービスのSunoが、新しい機能「Covers」を追加しました。楽曲のアレンジや歌詞を変えた「カバー曲」を作るためのものです。

「これ使ったらヒット曲のアレンジし放題なのでは?」という疑問も湧きますが、ご安心を。適用できるのは、自分がSunoで作曲した楽曲だけです。

今回の機能追加で、…メニューの中にCreateという項目が生まれ、そこにCover Songという項目が追加されています。カバー曲を作りたい楽曲でこのコマンドを選ぶと、次のような画面になります。

オリジナルのタイトルに(Cover)が追加され、Style of Musicがブランクになっているので、ここに新たな音楽スタイルを指定します。

では作例。オリジナルはこちら。音楽スタイルは「J-Pop, piano, rhodes, strings, epic melody, electronic beats, ambient pads, arpeggiated synths,sentimental, pathetic」。

これを、「progressive trance」に変更してみます。あまりにもスローすぎてトランスという感じではなくなっていますが。

次にハードロックにして、ボーカルも男声に変更しました。しかし、メロディーLINEが全然違ってますね。

次に、「adult contemporary, gospel soul, japanese indie pop, gospel」に。これはけっこうしっくりきます。オリジナル版の歌詞を間違って歌っているところを間違わないように修正したら、それを反映しています。「揺れれる木々」→「ゆれる木々」、「変わらなない」→「変わりはない」。

オリジナルが間違っているのを、Logic ProのFlex Pitchを使って無理やり直したのがこちらの動画です。

現在は有料サブスクライブユーザーのみに提供されています。オリジナルのまま出てくる確率がまだまだ高いため、ベータ提供の段階のようです。

オーディオデータをアップロードして、それの音楽スタイルを指定する、Sunoのインスト曲を元にして歌詞をつけてボーカル曲にするといったこともできるようで、かなり便利になりそうです。

この機能は僕のSuno AI解説本には当然、入れられておりません……。


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《松尾公也》

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