サムスンから3つ折りスマホ、ほぼ確定。ARゴーグル共々、あとは待つのみ(スマホ沼)

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山根康宏

山根康宏

香港在住携帯研究家

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アメリカ・サンノゼで行われたGalaxy Unpacked(2025年1月22日)でサムスンは、グーグルとAI分野での協業を広げていくと発表しました。Galaxy AIは今後、出てくるGalaxyスマートフォンに順次搭載されますが、それだけではなく次世代デバイスであるXRグラスやARグラスにも対応していく予定です。そうした「今後の対応デバイス」を発表するスライドの中に、3つ折りスマートフォンのシルエットがありました。

サムスンの3つ折りスマートフォンは、関連会社であるサムスンディスプレイが「3つ折りディスプレイ」のサンプル展示を過去に行っています。Z字型に折りたためる「Flex S」と、左右から閉じるタイプの「Flex G」が公開されました。いずれもディスプレイの展示モデルで、フレームやベゼルの厚みがあり、このままのデザイン・形状でスマートフォンとして製品化されることはないでしょう。

Unpackedのシルエットにあった3つ折りスマートフォンは、ベゼル幅が薄く、閉じると普通のスマートフォンのような縦長サイズになるものと見て取れます。ファーウェイの「Mate XT Ultimate Design」に近い形ですね。

サムスンが発表会でライバル製品を出すことはないでしょうから、これは現在開発中の3つ折りスマートフォンの完成予想図ではないかと考えています。2つ折りスマートフォンではファーウェイより先に製品投入を行ったサムスンですが、3つ折りスマートフォンでは後塵を拝しています。

もう1つ気になるのが、大型のヘッドマウントディスプレイ(HMD)のシルエット。これはグーグルが12月に発表した「Android XR」のグラスでしょう。Galaxy Unpacked会場には「Project Moohan」というコードネームで開発中モデルの展示が行われていました。

サムスンは過去にスマートフォンを装着してVRグラスになる「Galaxy VR」をリリースしましたが、市場を広げることはできませんでした。しかし、Galaxy AIがスマートフォンに「AIコンパニオン」という機能を付与し、使い方の幅を広げたように、サムスンのHMDもGeminiが利用できるAndroid XR、そしてGalaxy AIにも対応することで、単なるVR・ARグラスの枠を超えた製品になりそうです。「Project Moohan」は2025年中に製品化が予定されています。

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《山根康宏》

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