アマゾンなどで販売されている中華系のタフネススマートフォン。どれもデザインや機能は似通ってますが、赤外線カメラやMILスペックなど、アウトドアユースで本格的に使えるモデルが結構多くあります。Doogeeもその手のスマートフォンを展開する1社ですが、ほかとは異なるアプローチで注目に値します。

2025年3月にバルセロナで開催されたMWC 2025の同社ブースにあった販売中の製品は、とにかくデザインがスタイリッシュ。例えば「Doogee Blade 10 Max」は、ユニボディー構造で背面に継ぎ目がなく、1.54インチのサブディスプレイまで搭載。バッテリー容量は10300mAh。もちろんIP68 / IP69K / MIL-STD-810H対応のタフネス仕様です。

本体側面のデザインもなかなか。

ディスプレイは6.56インチHD+、チップセットはUNISOCのUnisoc T606、カメラは5000万画素1つと割り切ったスペックですが、アウトドア用のセカンドマシンとするなら十分。実売価格も3万円台と安価です。

「Doogee S200 Plus」も背面にサブディスプレイを搭載していますが、どこかのアニメから出てきたようなデザインです。

6.72インチFHD+ディスプレイにチップセットはメディアテックDimensity 7300、10100mAhバッテリー、カメラは1億画素+ナイトビジョン2000万画素+マクロ200万画素という構成。

チップセットをDimensity 7050にした「Doogee S200」では、カラバリを変更。Plusの赤も魅せますが、こちらの黄色もいい感じですよね。円形サブディスプレイにロボット風の顔を表示させると、気分も盛り上がります。

もちろん、サブディスプレイはウィジェットが動くので、通知、カメラ、音楽プレーヤーなどを活用できます。

「Doogee S20 Play」の背面は、サブディスプレイではなくスピーカーを搭載。Doogeeのサイトに情報が無く、これから発売されるようです。無骨になりがちなスピーカー周りを、うまくまとめた印象です。

Doogeeはスマートフォン以外の製品も展開しており、スマートウォッチも10製品以上あります。こちらもデザインにフォーカス。

社内にデザイン専用チームを置くことで、機能性だけではなく外観にも注力した製品を送り出しているといいます。タフモデル専業メーカーだったDoogeeですが、いずれはスタイル特化のカッコいいスマートフォンを世に送り出すメーカーになることでしょう。
